永野芽郁が新境地を切り開く主演作
映画『マイ・ブロークン・マリコ』ポスタービジュアル解禁、The ピーズ「生きのばし」がEDテーマに
2022.07.11 07:00
2022.07.11 07:00
永野芽郁主演、タナダユキ監督による映画『マイ・ブロークン・マリコ』の公開日が9月30日に決定。同時に、映画の本ビジュアルが解禁され、エンディングテーマがThe ピーズの「生きのばし」であることが発表された。
『マイ・ブロークン・マリコ』の原作は、平庫ワカのコミック。2019年に無料WEBコミック誌「COMIC BRIDGE」で連載(全4回)されるやいなや毎話SNSでトレンド入りし、翌年出版された単行本(全1巻)では即重版が決定するなど爆発的な反響を呼んだ。また、「輝け!ブロスコミックアワード2020」大賞を受賞、「この漫画がすごい!2021年オンナ編」第4位にランクインしたほか、2021年に文化庁が主催するメディア芸術祭マンガ部門新人賞を受賞するなど、ほぼ無名に近い新人作家の初連載作にも関わらず異例の快挙を成し遂げた。
映画では、タナダ監督の力強さと繊細さを兼ね備えた演出、永野芽郁のこれまでのイメージを大胆に覆す役柄と演技、そして原作の持つ物語の力がひとつになり、人間の儚さと逞しさが優しく熱をもって描かれる。 解禁されたポスタービジュアルは、永野演じるシイノが奈緒演じる親友マリコを抱きしめ、見る者に強烈なインパクトを残す。彼女が大事そうに抱いているのは、今は亡き魂の片割れ、シイノの目にしか映らない骨になったはずのマリコの姿。どこか遠くを見つめるマリコの表情とは対照的に、シイノの瞳からは、親友を亡くした悲しみと、一人で逝かせてしまったことへの怒りと悔しさ、そして彼女のために何かをしようという確固たる意志が感じられる。ポスター右上にある「勝手に逝った、あんたのために。」というキャッチコピーが、2人の絆の強さを引き立てている。
そして、監督たっての希望でエンディングテーマにThe ピーズの「生きのばし」が決定。「昔、この曲を初めて聴いたとき、〈死にたい朝 まだ目ざましかけて 明日まで生きている〉という歌詞が脳天に来たというか、ダイレクトに心に響いてきて。クソみたいな日常で、クソみたいな思いを抱えながら、でも、死ぬ時まではしょうがないからなんとか生きていくしかないじゃん、という。この作品の世界観を表現できる曲として、これ以上の楽曲はないと思っています」と監督は語る。まさにシイノそのものを表現しているかのようなストレートな歌詞と力強くも爽やかなメロディが映画のラストに寄り沿い、胸に響く。
ほぼ無名に近い新人作家の初連載で異例の快挙を成し遂げた原作を、パワフルに、そしてエモーショナルに演じた女優・永野芽郁の圧倒的新境地。公開は9月30日より。