場面写真にはアオイヤマダ、一ノ瀬ワタルとたむろする姿も
少女は“天国だった”歌舞伎町になぜ火をつけた?森七菜主演映画『炎上』予告映像解禁
2026.02.20 05:00
2026.02.20 05:00
4月10日(金)に公開される森七菜主演映画『炎上』の予告映像と場面写真が一挙解禁された。
本作はオリジナル脚本で描かれる長編映画で、脚本・監督を手がけるのは長久允。同監督は2017年に公開された短編映画『そうして私たちはプールに金魚を、』が第33回サンダンス映画祭ショートフィルム部門のグランプリを日本映画で初受賞し、2019年に公開した長編デビュー作『WE ARE LITTLE ZOMBIES』も第35回サンダンス映画祭で日本映画で初めて審査員特別賞のオリジナリティ賞に輝き、その作家性が世界からも絶賛された。そんな長久監督の最新作となる『炎上』は、映画化までに5年間の歳月をかけ、様々な人への取材を重ね作り上げられた物語だ。
監督は「新宿歌舞伎町のニュースを見て、現場を取材し、彼女/彼らの物語を書くべきだと思ったことがきっかけ」と話し、撮影時には映画の舞台である新宿・歌舞伎町で実際にロケも敢行し、街のありのままの姿を物語に落としこんだ。新宿・歌舞伎町で生きる若者のリアルな姿と長久ワールドの融合は高く評価され、第42回サンダンス映画祭では挑戦的で既存の枠にとらわれない作品が選ばれるNEXT部門にノミネート。ワールドプレミア上映も大盛況で行われた。
主人公は、あるカルト宗教の信者の家の子として生まれ、妹と共に厳しく教育され育った小林樹理恵。2人は毎日訪れる辛い日々が消えるよう、そして教育熱心な父がいなくなるよう神様にお願いをしてきた。そして数年後、願いが叶い突然父親が亡くなる。しかし、父親がいなくなっただけで母親から教育を受け続ける現実は変わることがなく、ついに樹理恵は母の目を盗み、妹を残して家を飛び出してしまう。

行き場のない樹理恵がSNSに届いたDMを頼りにたどり着いたのは、若者たちがたむろしている広場。そこで「じゅじゅ」という名前をもらった樹理恵は、寝る場所、食べ物、スマホをもらい、仕事をもらい、そして1人で母親の元に置いてきた妹を連れ出し、共に暮らすという“夢”をもらったはずだった──。
主人公・小林樹里恵(通称:じゅじゅ)を演じるのは、映画『国宝』や『秒速5センチメートル』に出演し、その存在感と演技力の高さに国内外からの評価が集まっている俳優・森七菜。森は「自分自身がどこにいるのか分からなくなる撮影期間でしたが、彼女たちの強さを守るために進んだ一ヶ月半でした。見てくれた方がこの物語をどんな風に捉えることになるのか想像がつきません。だけど私たちから何も奪えないことを、地獄には知って欲しい。」と、魂を込めて演じたことを語った。
解禁された予告映像は、「新宿・歌舞伎町。無職、十代女性による放火事件―」という衝撃的なナレーションから始まる。そして森七菜演じる樹里恵(通称:じゅじゅ)の強烈な視線が突き刺さる印象的なシーンから、一人の少女の苦しい過去を暴き、彼女が見つけた唯一の安息の地、歌舞伎町へと移り変わっていく。
トー横広場に救いを求め、様々な境遇を抱える同年代の仲間たちと出会った樹里恵。彼女は、初めてできた親友の三ツ葉(アオイヤマダ)や新宿に来たばかりの樹里恵をグループに招き入れるリス(曽田陵介)、歌舞伎町に集まる子供たちの親代わりとなり、住む場所や仕事を与えている“神”的存在であるKAMIくん(一ノ瀬ワタル)らから生きる術を学び、人生の楽しさに気づいていく。しかし、そんな彼女に次第に大きな影が忍びよる。
KAMIくんの言う「簡単に真人間になんてなれないからな」という一言をきっかけに、映し出されるのは暴れ叫ぶ樹里恵やトー横広場に倒れ込む彼女の姿。初めて希望を抱き、夢に向かって必死に生きていた樹里恵に何が起きたのか。フラッシュバックするかのように過去のトラウマに襲われた樹里恵は、「影がひとつもない世界…そんなもんあるかよ。」と吐き捨てる。

また、今回解禁された場面写真は12点。歌舞伎町を背景に一人佇む樹里恵の姿や、満面の笑顔で仲間とともにはしゃぐ彼女の姿を捉えた場面写真が到着したほか、三ツ葉役を演じるアオイヤマダ、リス役の曽田陵介、KAMIくんを演じる一ノ瀬ワタル、マスミ役の広田レオナに、マスミの車椅子を押す阿Q役の森かなた、眼帯姿が印象的でもあるOra役の髙橋芽以らの姿、そして樹里恵と共にトー横にたむろするキッズたちを捉えたシーンも解禁された。

一方で、厳しい教育で樹里恵を追い詰める両親を演じた古舘寛治・松崎ナオらが異質な空気感を放つ1枚も。そんな場所から逃げ出そうとする樹里恵の必死な後ろ姿を捉えたカットもあり、併せて到着した本ポスターには「なぜ、彼女は歌舞伎町に火をつけたのか。」という気になるコピーも記されている。
