監督は主演のエマストーンの演技を「非常に繊細で複雑」と絶賛
ヨルゴス・ランティモス最新作『ブゴニア』カリスマ経営者VS陰謀論者の予測不能な場面写真5点解禁
2025.12.24 17:00
©2025 FOCUS FEATURES LLC.
2025.12.24 17:00
ヨルゴス・ランティモスが監督を務め、2026年2月13日(金)より公開されるエマ・ストーン主演映画『ブゴニア』の場面写真が一挙解禁された。
本作は韓国の伝説的なカルト映画『地球を守れ！』（03）を現代的にパワーアップさせたエンターテイメント作品。『女王陛下のお気に入り』（19）や『哀れなるものたち』（23）などを手掛けたヨルゴス・ランティモスが、混沌とした時代を毒気たっぷりのユーモアで描き出す。そして製作には、『ミッドサマー』（19）などを監督したアリ・アスターと『パラサイト 半地下の家族』（19）チームという最強の布陣が名を連ねている。
エマ・ストーン演じる主人公は、人気絶頂のカリスマ経営者として脚光を浴びるミシェル。ミシェルは自らがCEOを務める会社の末端社員・テディと、彼の従弟のドンによって誘拐されてしまう。陰謀論に心酔する2人はミシェルが“地球を侵略しにきた宇宙人”だと信じ込んでおり、彼女に今すぐ地球から手を引くよう要求する。彼らの馬鹿げた要望を一蹴するミシェルだが、状況は思わぬ方向へと加速し荒唐無稽かに思えた誘拐劇は衝撃の終末へと突き進んでいく。ミシェル役をオスカー俳優のエマ・ストーンが演じるほか、誘拐犯の2人組をジェシー・プレモンスとエイダン・デルビスが演じる。
今回解禁された場面写真は、誘拐の瞬間を押さえたカットや、トップリーダーとして経済誌の表紙を飾るミシェルの姿などを捉えた全5点。前代未聞の誘拐劇の始まりを予期させるカットからは、誘拐犯たちの素性も見えてくる。
また、本作は第83回ゴールデングローブ賞のミュージカル・コメディ部門にて〈作品賞〉〈主演女優賞〉〈主演男優賞〉の主要3部門にノミネート。ヨルゴス・ランティモス監督は『哀れなるものたち』に続き2度目、製作のアリ・アスターは本作が初ノミネートとなり、現地時間2026年1月11日に行われる授賞式に注目が集まっている。さらに98回アカデミー賞の〈撮影賞〉〈作曲賞〉の2部門において最終候補作リストにも選出されており、先日日本での公開が発表されるとSNS上では「ヨルゴス・ランティモスの勝ち確映画キター！！」「まさに映画ファンの夢の競演」などと映画ファンの興奮が爆発した。
なお製作にも携わったエマ・ストーンとランティモス監督は『女王陛下のお気に入り』（18）、短編映画『Bleat』（22）、『哀れなるものたち』（23）、『憐れみの3章』（24）に続き本作で5度目のタッグ。エマはミシェルについて「CEOの地位にいて、全てを仕切っていることがミシェルにとっては一番自然なことなの。彼女は、テディとドンに誘拐されて監禁されるという狂気的な状況の中でも、すぐに全てを仕切ろうとする」と分析した。そしてこれまで築き上げてきた信頼関係から、ミシェルというキャラクターの解釈をほとんどエマに委ねたというランティモス監督は「ミシェルは、自分が置かれた状況から何とか抜け出そうとするが、なかなかうまくいかない。だからウソと真実を混ぜていく。でも、何が真実なのか、実は誰にも分からない。真実と偽りの間、そして本当の自分の姿と演じている自分の間を行き来するのはとても複雑で繊細なバランスを要する。エマは、そのバランスを巧妙にとっていく。非常に繊細で複雑な演技をするんだ」とエマを絶賛している。
映画『ブゴニア』場面写真 ©2025 FOCUS FEATURES LLC.
