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俳優&スタッフ陣が語る「皆が彼に従う」理由とは

ただの“続編”じゃない、本日公開『アバター』最新作でも徹底されたJ・キャメロンによる構築法

2025.12.19 19:55

© 2025 20th Century Studios. All Rights Reserved.

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巨匠ジェームズ・キャメロンが監督する『アバター』シリーズの最新作『アバター:ファイヤー・アンド・アッシュ』が本日12月19日(金)より公開中だ。

神秘の星パンドラを舞台に、侵略を狙う人類と先住民ナヴィとの戦いを描いてきた本シリーズ。『アバター』(09)ではパンドラに“アバター”として潜入した元海兵隊員のジェイク・サリー(サム・ワーシントン)がナヴィのネイティリ(ゾーイ・サルダナ)と恋に落ち、人類と戦う決意をした。2作目『アバター:ウェイ・オブ・ウォーター』(22)では家族を築いたジェイクらが海へと戦いの場を移し、愛する者のために人類と対峙。侵略を退けることに成功するが、家族の命を奪われるという大きすぎる犠牲を伴った。そして最新作『アバター:ファイヤー・アンド・アッシュ』では、同じナヴィでありながらパンドラを憎むアッシュ族のヴァラン(ウーナ・チャップリン)が人類と手を組み襲来する。

『アバター:ファイヤー・アンド・アッシュ』本予告

『ターミネーター』シリーズや『エイリアン2』、『タイタニック』など壮大で心に残る作品をいくつも世に送り出してきたジェームズ・キャメロン監督。スペクタクルあふれるアクション、そして感動のドラマを描く『アバター』シリーズを生み出す上で「僕たちはただの“続編”を作っているんじゃない。“叙事詩(サーガ)”を作っているんだ」と語っており、その映画作りはまず〈物語にキャラクターがはまるまでプロットを徹底的に練り上げていく〉ことからはじまる。彼は以前、パンドラについて「私たちが自然を舗装してモールやショッピングセンターを建てはじめる前の世界がどのようであったかを表す世界として創造した」と明確なイメージを話していたが、そこから文化・生態系・科学的な整合性も追及して“世界”を文字通り一から構築し、生物たちやナヴィの輪郭を確かなものにさせていった。また、その先にあるディティールにもこだわり抜いており、例えば衣装デザインにおいては制作陣が8,000点以上もの衣装イラストを作成するなどの徹底ぶりが垣間見える。

『アバター:ファイヤー・アンド・アッシュ』に登場するネイティリ

そのような徹底的な下準備を経て入っていく撮影では、予め決めたことだけを完遂するのではなく〈世界観やキャラクターに沿って変更を加えるのをいとわないこと〉も重要だという。本作で共同プロデューサーを務めるジェイミー・ランドーは「キャメロンは周囲の意見にも非常に耳を傾けるんだ。その意見に根拠があり、それを明確に説明できる限り、彼は変更を受け入れるんだよ」と敬意を表す。さらに撮影現場でも、キャラクターを演じる俳優の“感情”を尊重するとのことだ。ジェイク役のサムは「キャメロンは役者に細かい指示を出し過ぎるということはせず、役者自身に発見してもらい、様々な要素を映画の中に持ち込んでもらおうとするんだ」と語っている。

こうした形で映画作りを行うキャメロンについて、今回の敵・ヴァラン役を演じたウーナ・チャップリンも「彼は最も好奇心旺盛で、寛大で、刺激的で、賢く、天才的で、狂気じみた人物です。本当に多くを教えてくれました。彼に皆が従うのは、彼の言葉に揺るぎない誠実さが宿っているからです。そんな人は滅多にいません。心から感謝しています。すべての俳優がジェームズ・キャメロンと仕事をする機会を得られることを願っています」と話している。

『アバター:ファイヤー・アンド・アッシュ』に登場するジェイク

その結果生み出された今回の『アバター:ファイヤー・アンド・アッシュ』。キャメロンは「私は今回の作品がこれまでの中でもっとも感情的なものになっていると思う。もちろん、スペクタクルや壮大さのスロットルを踏む力を弱めたということではないんだ。サーガがその集大成に達したということなんだ。この映画の、この家族の、そしてこのサリーの家族の物語の集大成だ。この作品で彼らが経験することは、とてつもなく激しくきついものだからね」と確かな自信を覗かせた。

『アバター:ファイヤー・アンド・アッシュ』でのパンドラ

世界歴代映画興行収入を見ると、第1位に君臨する『アバター』(上映時間162分)、第3位の『アバター:ウェイ・オブ・ウォーター』(192分)に加え、第2位の『アベンジャーズ/エンドゲーム』(181分)も第4位の『タイタニック』(194分)も全て2時間超えの長尺。日本で特大ヒットを記録し続けている『劇場版「鬼滅の刃」無限城編 第一章 猗窩座再来』(155分)や、『国宝』(175分)も同様に長尺となっているが、それでもなお壮大なストーリーへ没入し、感動を心の奥底まで味わうことができるドラマが今人々を強く魅了している。プロデューサーを務めたレイ・サンキーニは、『アバター:ファイヤー・アンド・アッシュ』について「本作は本当にエモーショナルで、(編集中の)色々なバージョンを何度も観ていますが、観るたびに涙を浮かべてしまう展開があります。信じられないほど力強く、ジェイクたち家族の物語の非常に重要な部分かつ集大成であり、もはやクライマックスのようにすら感じられるシーンです」と感動を語っている。

『アバター:ファイヤー・アンド・アッシュ』場面写真 © 2025 20th Century Studios. All Rights Reserved.

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作品情報

アバター:ファイヤー・アンド・アッシュ

© 2025 20th Century Studios. All Rights Reserved.

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アバター:ファイヤー・アンド・アッシュ

2025年12月19日(金)日米同時公開

スタッフ&キャスト

監督・製作・脚本:ジェームズ・キャメロン
製作:ジョン・ランドー
出演:サム・ワ―シントン/ゾーイ・サルダナ/シガーニー・ウィーバー/ウーナ・チャップリン ほか

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