追加声優キャストで子安武人、田中美央、神谷明の出演も決定
Uruが歌う主題歌流れる映画『クスノキの番人』最新予告解禁、楽曲提供はback number
2025.12.19 06:00
©東野圭吾/アニメ「クスノキの番人」製作委員会
2025.12.19 06:00
小説家・東野圭吾の原作作品初のアニメーション映画で、2026年1月30日(金)に全国公開される長編アニメーション映画『クスノキの番人』の追加キャストと主題歌入り最新予告映像が解禁された。
巧みなプロットや深い人間描写で知られ、著作の累計発行部数が1億冊超えを記録する小説家・東野圭吾。累計100万部を突破する原作小説を映画化した本作では、主人公・直井玲斗(なおい れいと)を長編アニメーション映画初主演となる高橋文哉、そして物語のカギを握る玲斗の伯母・柳澤千舟(やなぎさわ ちふね)を天海祐希が演じることで話題を呼んだ。
理不尽な解雇により職を失った主人公の青年・直井玲斗は追い詰められた末の過ちで逮捕され、将来を思い描くことも人生の選択を自ら決める意志もなくなっていた。そんな彼の前に突如現れた弁護士が「依頼人の指示に従うなら釈放する」と告げると、その条件を呑んだ玲斗の前に現れたのが柳澤千舟。大企業・柳澤グループの発展に大きく貢献してきた人物であり、亡き母の腹違いの姉だというその女性が玲斗に命じたのは、月郷神社に佇む“クスノキの番人”になることだった。戸惑いながらも番人となった玲斗は、クスノキに定期的に足を運び続ける男・佐治寿明(さじ としあき)、その娘で父の行動を不審に思う女子大生・佐治優美(さじ ゆうみ)、家業の継承に葛藤する青年・大場壮貴(おおば そうき)などと出会う。彼らや千舟と関わるうちに、玲斗の世界は少しずつ色を帯びていく。
キャストには玲斗役の高橋文哉、千舟役の天海祐希に加え、佐治優美役で齋藤飛鳥、大場壮貴役で宮世琉弥、佐治寿明役で大沢たかおが出演。そして新たに解禁となった追加キャストでは、千舟のはとこで柳澤グループの“ヤナッツコーポレーション”代表取締役でもあり、冷徹な振る舞いを見せるが誰よりも会社のことを考えている柳澤将和役に子安武人(こやす・たけひと)が決定。また、将和の弟でヤナッツコーポレーション専務取締役でもあり、何かと玲斗を邪魔者扱いする柳澤勝重役を田中美央(たなか・みおう)、大場壮貴の父親で“たくみや本舗”会長の大場藤一郎役を神谷明(かみや・あきら)が演じ、主演級の実力派声優たちが玲斗たちと関わる重要なキャラクター役で物語にさらなる深みを与えている。

©東野圭吾/アニメ「クスノキの番人」製作委員会
併せて解禁された主題歌入り最新予告は、運任せで孤独に生きていた主人公・玲斗が、伯母・千舟と出会い“クスノキの番人”の仕事と出会う人々を通して成長していく様子、本作のカギを握る伯母・千舟の「秘密」を垣間見ることができる。そして本作を彩る主題歌が、back number提供によるUruの新曲「傍らにて月夜」に決定。作詞・作曲を清水依与吏が手掛け、編曲をback numberが手掛けた全面プロデュースによる今作は、2021年のBTS以来、女性アーティストに初めてback numberが提供した楽曲となる。
Uruはデビュー以前にback numberのカバーをYouTube上で発表しており、その動画をきっかけに現在のマネジメントへの所属やメジャーデビューが決定したという経緯を持つ。それから約10年の時を経て実現した楽曲提供で完成した「傍らにて月夜」は予告映像の中でも玲斗と千舟が出会ってからの日々に寄り添うように響き、軽やかさと心地よさ、一方で意思を決定した玲斗の背中をぐっと押しだすような面も見せる。なお本楽曲は1月19日(月)に先行配信、28日(水)にシングルとしてリリースされることも決定した。
コメント一覧
Uru(主題歌)
「クスノキの番人」の主題歌を歌わせていただけることになり、以前から拝読していた東野圭吾先生の作品であるということと、それをback numberさんに楽曲提供していただけるという、二つの喜びで胸が弾けました。
この作品の主人公である玲斗の生き方や、人としての成長のようなものを自分自身にも投影することで良い刺激をいただくこともでき、依与吏さんが作ってくださった素敵な曲と歌詞に、それをそのまま吹き込もうと思いながら歌わせていただきました。
人の感情は文字や言葉では伝えきれない部分がありますが、それをこの作品とこの「傍らにて月夜」を通して改めて受け取った気がします。
聴いてくださった方が、心に浮かんだ感情をそっくりそのまま大切にしたいと思えるような歌が歌えていたら良いなと思います。
清水依与吏(back number/楽曲・演奏)
生きれば生きるほど
生きるのが難しくなるのは
なんでなんだ?
と文句垂れながらも道を探す背中に、そっと手を添えてくれた『クスノキの番人』という作品に、僕自身が想像しうる最良の形で関わらせていただけて本当に嬉しいです。
back numberからメロディー、言葉、演奏という形で受け取った野暮な願いを、Uruちゃんが深く響かせつつ軽やかに歌い上げてくれたことで、アニメーションとしての『クスノキの番人』に重要な一色を添えられたのではないかな、添えられてたらいいな、と思っています。
伊藤智彦(監督)
back numberさんの楽曲カバー動画がデビューのきっかけにもなったというUruさんが彼らの楽曲で歌うというプランを聞いた時、『クスノキの番人』のテーマとも被るような気がしました。
「多幸感を持って映画館を出て欲しい」と言う話を清水依与吏さんにお伝えしたような覚えがあります。back numberさん のサウンドにUruさんの歌声が加わることで、非日常感が増し、夜空に浮かぶ月のように映画全体を優しく包み込んでくれるような印象を持ちました。
同時に、実家に電話しよっかな…という気持ちにも。自分にとって、そんな曲なのだと思います。


