ハマる人続出中の3人が最終章で登場した理由とは？
『ストレンジャー・シングス 未知の世界 5』ショーランナーが新キャラクターたちの“裏側”を明かす
2025.12.13 17:00
2025.12.13 17:00
11月27日(木)に配信がスタートした『ストレンジャー・シングス 未知の世界 5』VOL1。わずか5日間で視聴回数5960万回というNetflixでの英語作品史上最高の初週視聴数を記録する中、シリーズ最新作の本作で新たに登場したキャラクターたちが今、ファンを熱狂させている。
本作のシーズン1は1980年代の小さな町ホーキンスを舞台に、別次元の恐ろしい〈裏側の世界〉の扉が開いて町中で超常現象が頻発するところから始まる。ついには邪悪な怪物が襲来する中、映画やゲームが大好きなちょっと冴えない仲良し4人組マイク（フィン・ヴォルフハルト）、ウィル（ノア・シュナップ）、ルーカス（ケイレブ・マクラフリン）、ダスティン（ゲイテン・マタラッツォ）は超常パワーをもつ謎の少女イレブン（ミリー・ボビー・ブラウン）と出会い、友情と勇気を武器に脅威へ立ち向かっていく。
シーズン5では、恋や成長を経験しながら大人たちとも力を合わせて危機を乗り越えてきた少年少女の前に“最強の敵”ヴェクナが襲来。そんな最終章に登場したのが3人の新キャラクターで、「ストシン最終シーズンなのにここに来て新キャラ投入して、その新キャラが文字通り神キャラとして愛されてるのすごすぎ」「ストシンの凄いところは毎回新キャラがちゃんと活躍してオモロい可愛いところ！」など彼らにハマる人が続出している。
新キャラクター1人目は、『ターミネーター』シリーズのサラ・コナー役で知られる名優リンダ・ハミルトン演じるドクター・ケイ。ホーキンスの街を支配下に置く軍を統括する新たな主任科学者であり、特別な能力を持ったイレブンを生け捕りにするために彼女の能力を一時的に無力化する強力な音波兵器を開発し、裏側の世界の基地でホッパー（ディット・ハーバー）とイレブンと激しい攻防を繰り広げる。
そんなドクター・ケイをリンダ・ハミルトンが演じることでも話題となったが、本作のクリエイターで製作総指揮のロス・ダファーは「リンダはまさに伝説的な存在です。彼女を迎えられてとにかくうれしかったです。彼女をキャスティングする前は、ドクター・ケイというキャラクターがどんな人物なのか、実はまだはっきりとは決まっていなかったんです。頭にあったのは、軍に所属しているという設定と、ブレンナー博士とはまったく異なる人物にしたいということだけでした。でもリンダが加わって、ドクター・ケイのキャラクターを彼女自身を軸に固めていきました。いわゆる伝統的な科学者像からは離れ、もっと軍人らしい鋭さを持たせました。彼女は戦うこともできるし、銃の扱いにも長けていて、ためらうことなく使います。怒らせたくはない相手なんです」と告白した。
同じくクリエイターで製作総指揮のマット・ダファーも「そもそも僕たちは子供の頃にこの人を観て育った！というような俳優を探していたんです。リンダはまさにそういう存在でした。出演を承諾してくれるかどうかは賭けでしたけど、幸運なことにリンダはこの作品のファンで、これまでの4シーズンすべてを観てくれていたんです。それを知った時は、すごく不思議な感覚でした。彼女はすぐに、しかもとても熱心に参加を決めてくれました」と語った。劇中では、年齢を感じさせない力強いアクションと圧倒的な存在感で新たな強敵として物語に緊張感をもたらしており、リンダが演じるからこその説得力を備えたキャラクター像となった。
そしてドクター・ケイのほかにファンの心を掴んだ新キャラクターが、マイクとナンシーの妹ホリーとその同級生のデレク。ホリーは過去シーズンにも幾度か登場していたキャラクターだが、主要キャラクターとしてのフォーカスを浴びたのは今回が初めて。学校になじめず居場所を探すホリーは、孤独を抱える中で“ミスター・ワッツイット”と名づけたイマジナリー・フレンドに心の拠り所を見出すが、その存在はやがて裏側の世界をめぐる新たな謎と密接に結びついていく。
最終章にして彼女にフォーカスを当てたことについて、マットは「今回、シーズン1のスピリットをもう一度取り戻したいと考えていました。あのシーズンの大部分は、子供たちを中心に展開していました。そこで、その原点に戻るためにマイクの妹であるホリーを主要なキャラクターに据えることにしたんです」と明かす。さらに、デレクの登場についても「そうすると当然、彼女の周りに友達を登場させる必要が出てきました。デレクは当初、いわゆる典型的ないじめっ子キャラとして設定していたのですが、そこで出会ったのがジェイク・コネリー。すごく特別な魅力があると感じました。彼はとても魅力的でユーモアがあって、撮影が進むにつれて、彼の役回りはどんどん広がっていきました。スティーブのときと同じように、デレクも最初はステレオタイプないじめっ子でしたが、シーズンを通してもっと人を惹きつける存在へと成長したんです」と語った。デレクはホリーにとっても“友達とは言えない”ような存在だが、ヴェクナに狙われる一人となったことをきっかけに状況が一変し、ヴェクナの標的となった子どもたちを安全な場所へと逃がすためマイクたちと行動を共にする。最初は自分本位だった少年が極限状況のなかで勇気を振り絞る姿が、ファンの心を一気に掴んだ。
新キャラクターの登場によって最終章にしてさらに奥行きと広がりを増している本作。それぞれが抱える恐怖や葛藤、そして成長のドラマがホーキンスを舞台にした物語に新たなエモーションをもたらし、シリーズに長年親しんできたファンの心を強く揺さぶる。VOL2とフィナーレでは彼らのどのような活躍が描かれ、どんな結末を迎えるのか。VOL2（第5～7話）は12月26日(金)、フィナーレ（第8話）は2026年1月1日(木)より独占配信される。
