2025.11.26 04:00
2025.11.26 04:00
新曲「Floating Planets」を本日11月26日(水)に配信リリースしたアンジェラ・アキが、約14年ぶりとなるオリジナルアルバム『Shadow Work』を来年2月11日(水・祝)にリリースすることを発表した。
2024年、約10年ぶりに日本での音楽活動を再開したアンジェラ・アキ。再始動後はミュージカル音楽作家として名作『この世界の片隅に』を担当し、今年の夏には約11年ぶりの全国ツアー「アンジェラ・アキ Tour 2025 -Eleven-」を自身の故郷徳島県を皮切りに全国10都市で開催した。
本日配信され、アルバムの先行シングルともなる「Floating Planets」で描かれているのは、幸せな関係でもなく別れの世界でもない、幸せと終わりを同時に感じてしまうような切なくも複雑な恋の物語。「きっとこの関係は続かないかもしれない、今のこの状況の中で幸せと苦しみを同時に感じている」という揺れ動く感情を表現しており、アンジェラは「4年前に17年間一緒に過ごしてきた人と離婚をして、40代で独りになってから一つの恋愛をした。そこで経験したことを描いたのがこの作品。幸せという気持ちと、終わりの悲しみが隣り合わせにあって、白と黒だけではない、本当にグレーのグラデーションのような感情がいくつもある、そのグラデーションを描いたリアリティーのあるラブソングを作りたいと思った。」と語る。さらに「『Floating Planets』は今の自分の年齢の恋愛や気持ちをリアルに描写していると思う。28歳でも38歳の時でも書けなかった。58歳でも書けないと思う。もうここにしかないリアル、リアリティのある曲だと思います。」とも語った。
合わせて公開された「Floating Planets」のミュージックビデオについても、アンジェラは48歳の自分をそのまま映すことに強くこだわり、自らMVのコンセプトを考えて絵コンテまで作成、歌唱だけでなく演技も行った。その理由をアンジェラは「これは私の体験だから、私が演じる必要があった。他の俳優さんが代わりに演じることは考えられなかった。」と言い切っている。
そして前作『BLUE』から14年ぶりとなるニューアルバム『Shadow Work』には、2025年5月21日リリースの「Pledge」と最新曲「Floating Planets」を含む全て新曲の13曲を収録予定。アルバムタイトルになっている「Shadow Work」とは心理カウンセリングの一つで、自分の心の影や闇を認め、統合していく自己理解のプロセスのこと。2020年から続けているShadow Workの過程を音楽作品として表現したいと決意したアンジェラが、完成までに3年の歳月をかけ、何物にもとらわれず、恐れることなく、自分自身の経験と表現を追求したリアリティーのあるアルバムになっている。
今回のアルバムに関してアンジェラ自身は、「このアルバムは2020年、真剣に自分と向き合う決心をした瞬間からスタートしていたのかもしれません。大袈裟に聞こえるかもしれないけど、私はこの5年で何度も生まれ変わりました。Shadow Workを通じて、また友人の支えもあって、これまで体験してきた数々の感情の渦をやっと言葉にできるようになりました。怒り、嫉妬、劣等感、欲望といった自分の中に存在する闇を、一人の人間として初めて眺め、認め、受け入れ、それに優しく触れられるようになりました。まだまだ人間として成長の途中ですが、ここまで辿ってきた道のりをリアルに捉えたくて13年ぶりにオリジナルアルバムを作り始めました。このアルバムは自分が自分のために作らなければいけない作品でした。聴いてくれる人に何か特別なメッセージを受け取ってもらいたいわけではないのだけど、5年前に闇に飛び込み、ぬかるみとモヤの中を歩いてきた体験を綺麗事なしに一つの作品に詰め込みました。」とコメントしている。
