2025.11.25 06:00
©「惡の華」製作委員会 2026 ©押見修造/講談社
2025.11.25 06:00
漫画家・押見修造の代表作『惡の華』が、鈴木福とあののW主演で2026年4月にドラマ化されることが決定。テレビ東京にて放送され、各話放送後にはディズニープラス「スター」でも見放題独占配信される。
原作は「別冊少年マガジン」(講談社)で連載され、電子コミックを含め全世界累計発行部数325万部を突破した伝説的漫画。第1巻表紙の「クソムシが」という吹き出しが強烈なインパクトを与えアニメや映画、舞台など様々な形でファンを魅了してきた。そのドラマ化では、脚本に目黒啓太、たかせしゅうほう、ヤングポールが名を連ね、監督は映画版『惡の華』も手掛けた井口昇が担当する。
物語の舞台は、山々に囲まれた群馬県ひかり市。閉塞感を感じながら生きる中学2年生の春日高男は、ボードレールの詩集「惡の華」を心の拠り所としていた。ある日、出来心から憧れのクラスメート・佐伯奈々子の体操着を盗んだ春日は、その一部始終をクラスの問題児・仲村佐和に目撃されてしまう。秘密をばらさない代わりに仲村からある“契約”を持ちかけられた春日は、彼女の変態的な要求に翻弄される中で絶望を知り、自らのアイデンティティーを崩壊させていく。
W主演の一人で俳優業に加え情報番組のパーソナリティーなど幅広く活躍する鈴木福が演じるのは、自分は他のクラスメートとは違うと思い込んでいる少年・春日高男。根拠のない自信を抱いている一方で都合の悪い状況からは逃げようとする癖がある春日が、仲村に翻弄されこれまで知らなかった“自分”と向き合っていく複雑な心情の変化を表現する。
そしてもう一人の主演で本作が地上波ドラマ初主演となるあのが演じるのは、春日を翻弄するもう一人の主人公・仲村佐和。街や社会に対する不満や、本能を隠して生きる人間たち(クソムシたち)への苛立ちを隠さないトラブルメーカーで、周囲から理解されず怖がられる存在でありながら自身の感情や欲望に忠実な仲村の「狂気」を演じる。
併せて解禁されたキービジュアルは、春日と仲村の主従関係と2人の心の危うさを象徴する神秘的なデザイン。思春期の不安定さの中に、秘密の契約を交わした2人のどこか「悦」に入ったような生々しい感情が表現されており、ドラマが描く独特の世界観が現れたビジュアルとなっている。
