キャスト登壇の完成披露舞台挨拶が12月10日開催決定
高杉真宙主演『架空の犬と嘘をつく猫』不完全な家族の30年を紐解く相関図&キャラクター写真解禁
2025.11.21 18:00
©2025 映画「架空の犬と嘘をつく猫」製作委員会
2025.11.21 18:00
2026年1月9日(金)より公開される高杉真宙主演映画『架空の犬と嘘をつく猫』のキャラクター写真と相関図が解禁された。
原作は『川のほとりに立つ者は』で本屋大賞にノミネートされた寺地はるなの同名小説。弟の死により現実を見なくなった母親を筆頭に、家族誰もが”不都合な真実“から目をそらし、それぞれの嘘を重ねながらもなお一緒に暮らしている“機能不全”の羽猫家の約30年間を描く。監督は『愛に乱暴』で世界の映画祭を沸かせた森ガキ侑大、脚本は『浅田家!』で日本アカデミー賞脚本賞を受賞した菅野友恵が務める。
高杉真宙が演じるのは、母のために嘘の手紙を書き続ける長男・羽猫山吹。また、山吹の幼馴染で恋人となる佐藤頼を伊藤万理華、山吹の初恋相手・遠山かな子を深川麻衣が演じるほか、母・雪乃を安藤裕子、“嘘と嘘つきが嫌い”な姉・紅を向里祐香、愛人の元に逃げる父・淳吾を安田顕、そして“噓”を扱い仕事をする祖母役に余貴美子、夢を語ってばかりの祖父役には柄本明ら幅広い世代の実力派俳優たちが集結した。さらに、お笑いタレント・脚本家・女優と様々な顔をもつヒコロヒーや本作の舞台となった佐賀出身のはなわなど、バラエティに富んだ出演者たちが脇を固めている。

解禁された2つのキャラクター相関図は30年間の羽猫家と周りの人々の関係性を表したもので、1988年から1993年の相関図は山吹や紅の子供時代を担った子役たちの姿で構成。長い年月を5年刻みで描いた物語が特徴でもある本作は、その時の流れを自然につなげるために子供時代を演じる役者を500人規模のオーディションで慎重に選び抜き、山吹の幼少期を演じる立花利仁、少年期の堀口壱吹、そして紅の幼少期を演じた藤中璃子を見出した。特に藤中は演技経験がほぼなかったというが、撮影当時小学5年生ながら高校生までの紅を一人で演じ切っている。
森ガキ監督は、彼らのキャスティングについて「顔が似ていないと一気に嘘っぽくなるので、高杉くんや深川さんの“幼少期の写真”をもらって、それに近い子を選考しました」と明かしており、「最終的に演技テストや稽古も重ねています。芝居が苦手な子もいたので、東京に呼んで稽古をして。30年の時間をつなぐうえで、“子どもから大人へ”の連続性を成立させることが演出の肝でした」と徹底したこだわりについて語っている。

そんな30年という年月で紡がれる物語の中で同じ役柄を演じ続けたのは安藤裕子、安田顕、余貴美子、柄本明といった名優たち。安藤は次男を失い心を病み、現実と夢のあいだを漂う母を淡く演じて家族の“ひび割れ”の象徴となり、祖母・澄江を演じた余は佐賀弁を徹底研究しリアリティを追求した。プロデューサー曰く「祖母の澄江がいなかったら家族は崩壊していた。その重みを余さんが自然に体現してくださった」と語っている。
また、父・淳吾を演じた安田は所作ひとつで家族の歴史を感じさせ、祖父・正吾役の柄本は茶目っ気たっぷりに夢物語を語る存在を演じ、過去と現在をつなぐ糸のような奥行きを与えている。さらに今回の相関図で、はなわは山吹と頼のバイト作の店長役として、ヒコロヒーは大人になった紅と同居する写真館を営む樹として出演していることが明らかになった。原作を手にした瞬間に心を掴まれ映画化を熱望した森ガキ監督は、家族という存在を「本当に表裏一体。自由を奪うし、縛られるし、時には“めんどくさい”と思う。でも同時に計り知れない恵みも与えてくれる。誰か一人が変われば全体が変わる。すごく厄介で、でも愛おしい集合体だと思います」と表現している。
さらに本作の公開に先がけ、豪華キャストが登壇する完成披露舞台挨拶付き上映会の実施が決定。主演の高杉真宙に加え、伊藤万理華、深川麻衣、安藤裕⼦、向⾥祐⾹、森ガキ侑大監督らが集結する。
『架空の犬と噓をつく猫』完成披露舞台挨拶付き上映会 実施概要
開催日時:2025年12月10日(水)19:00の回、本編上映前舞台挨拶
開催劇場: TOHOシネマズ 日比谷
登壇(予定):⾼杉真宙、伊藤万理華、深川麻衣、安藤裕⼦、向⾥祐⾹、森ガキ侑大監督
映画『架空の犬と嘘をつく猫』相関図 ©2025 映画「架空の犬と嘘をつく猫」製作委員会
