緊張感に満ちた父娘の会話から始まる特報映像解禁
カンヌでグランプリ受賞、ヨアキム・トリアー監督作『センチメンタル・バリュー』2月20日公開
2025.11.13 13:00
© 2025 MER FILM / EYE EYE PICTURES / LUMEN / MK PRODUCTIONS / ZENTROPA ENTERTAINMENTS5 APS / ZENTROPA SWEDEN AB / KOMPLIZEN FILM / BRITISH BROADCASTING CORPORATION / ARTE FRANCE CINÉMA / FILM I VÄST / OSLO FILM FUND / MEDIEFONDET ZEFYR / ZDF / ARTE
2025.11.13 13:00
『わたしは最悪。』(2021年)で第94回アカデミー賞で脚本賞・国際長編映画賞にノミネートされたヨアキム・トリアー監督の最新作『センチメンタル・バリュー』が2026年2月20日(金)より公開されることが決定し、ポスタービジュアルと特報が解禁された。
ヨアキム・トリアー監督が次なるテーマに選んだのは、愛憎入り混じる「親子」という名のしがらみ。主演には『わたしは最悪。』のレナーテ・レインスヴェを再び迎え、映画監督の父親役には名優ステラン・スカルスガルド、さらに本作の演技で脚光を浴びるインガ・イブスドッテル・リッレオースに加え、ハリウッドからエル・ファニングも参加し、複雑かつ緊張感に満ちた人間模様を表現する。
解禁された特報映像は、「お前は人生最高の宝だ」と語りかける父グスタヴ(ステラン・スカルスガルド)と、「なのに捨てたの?」と切り返す娘ノーラ(レナーテ・レインスヴェ)の緊張感走る親子の会話からスタート。家族を捨てて以来長らく音信不通だった映画監督のグスタヴが、自身の15年ぶりである自伝的脚本の新作映画の主役に俳優であるノーラへ打診するところから物語が動き出し、「受け入れたいのに、許せない」と親子だからこそ割り切れないノーラの複雑な苦悩が浮かび上がる。さらに、ノーラとは対照的に家庭を選び息子と夫と穏やかに暮らす妹のアグネス(インガ・イブスドッテル・リッレオース)と、のちにノーラの代役として抜擢されるアメリカ人の人気スター・レイチェル(エル・ファニング)も物語に加わり、ますます複雑に絡まり合っていく。
併せて解禁されたポスタービジュアルでは、グスタヴ、ノーラ、レイチェル、アグネスの視線がそれぞれの揺れ動く心情や感情を表現。「いつも、愛がまるつぶれ」と、親子であるノーラとグスタヴのもつれて解けない関係性を表すコピーが目を惹くビジュアルとなっている。
なお本作は、今年の第78回カンヌ国際映画祭で本映画祭最長の19分間に及ぶスタンディングオベーションで会場を沸かせ、堂々のグランプリ受賞。本年度アカデミー賞ノルウェー代表作品に選出のほか、本賞各部門でもフロントランナーとの呼び声も高い。また、現在北米ではNEON配給にてNY・LAでわずか4館のリミテッド公開ながら非英語圏映画として歴代トップ10に入るほどの好成績を収めるほか、現在世界各国の映画祭で観客賞を続々と受賞。賞レースの幕開けとなるゴッサム・アワードにてステラン・スカルスガルドとインガ・イブスドッテル・リッレオースが助演俳優賞にノミネートされるなどオスカー賞レースへの期待が一層高まっている。
