2025.10.27 14:00
©︎2025「みらいのうた」製作委員会
2025.10.27 14:00
12月5日(金)より全国公開される吉井和哉のドキュメンタリー映画『みらいのうた』の予告編が解禁された。
1990年代に「JAM」「バラ色の日々」などのヒットで一世を風靡し、独自のグラマラスな世界観と詩的な歌詞で今も多くの音楽ファンを魅了する不屈のロックバンド・THE YELLOW MONKEY。吉井和哉はそのボーカルとして、深く響く歌詞と圧倒的な存在感で世代を超えて愛され続けている。
エリザベス宮地が監督を務めた本作では、幼くして亡くした父との思い出や母との幼少期の記憶、今も続いている旧友との交流が収められ、“吉井和哉”という人間と音楽のルーツを辿っていく。そして3年間の密着映像では、病の告知から2024年に感動的な復活を遂げた東京ドーム公演「THE YELLOW MONKEY SUPER BIG EGG 2024 “SHINE ON”」までの裏側が克明に記録され、宮地監督だからこそ捉え得た吉井の葛藤や、不安に向き合いながらも一歩ずつ前進していく姿が映し出されていく。
また、本作には2001年の活動休止前の東京ドーム公演の「JAM」や、2024年の東京ドーム公演から「バラ色の日々」「悲しきASIAN BOY」などの熱いライブパフォーマンスも収録。さらに吉井が作詞・作曲・プロデュースを務め、THE YELLOW MONKEYのメンバーが演奏に参加したBiSHのラストシングル「Bye-Bye Show」の制作過程や、彼女たちの東京ドーム解散公演とバックヤードの様子も捉えられており、そして早すぎる死に日本のロックファンが悲しみに暮れたチバユウスケの存在や、チバとの絆についても語られていく。
本日解禁された予告編は、吉井が少年時代を過ごした静岡の海、そしてドキュメンタリーの原点から綴られていく。彼のミュージシャンとしての人生は、URGH POLICE(アーグ・ポリス)のボーカルEROとの出会いから始まった。当時10代だった吉井は、ベーシストとして加入。しかし音楽性の違いなどからバンドは自然消滅。その後、吉井はURGH POLICEを通じて出会った仲間たちとTHE YELLOW MONKEYを結成し上京する。一方のEROは静岡に残り地元で働きながらカントリーミュージックに目覚め、それぞれの音楽の道を歩みながらも二人は交流を続けていた。しかし2021年、EROが脳梗塞で倒れ音楽活動どころか仕事もできなくなってしまう。
吉井は療養中だったEROのために何かできることはないかと思い、「URGH POLICE時代の曲を、また一緒にやらないか?」と40年ぶりのセッションの約束をし、その様子を追ったドキュメンタリーの撮影を開始した。だが撮影開始から数ヵ月後、吉井が喉頭がんになっていることが発覚。それでも制作作業を続け、試行錯誤の中でひたすらリハーサルの日々を過ごしていた吉井。そしてついにスタッフやファンの祈りが集まった東京ドーム公演の“復活の日”を迎える。
公演を終えた約3ヵ月後、吉井は向かった先は地元・静岡。EROとの約束を果たすべく、URGH POLICE当時から40年ぶりのセッションへ準備を進めていくのだった。
限りある人生を生きていくすべての人へ贈る、ミュージシャン・吉井和哉の軌跡。なお、本作は本日開幕した第38回東京国際映画祭にも公式出品が決定している。
