大森立嗣監督の演出風景収めた全3枚、撮影の裏側レポートも
熱を帯びた現場で長澤まさみ、髙橋海人、永瀬正敏が存在感放つ『おーい、応為』メイキング写真解禁
2025.09.16 18:00
©︎2025「おーい、応為」製作委員会
2025.09.16 18:00
10月17日(金)に全国公開される長澤まさみ主演映画『おーい、応為』のメイキング写真と現場レポートが解禁された。
初の時代劇主演となる長澤まさみが演じる主人公は、破天荒な天才絵師・葛飾北斎の娘であり、弟子でもあった葛飾応為。美人画は北斎を凌ぐと評され、数少ない女性絵師として江戸の男社会を駆け抜けた先駆的な存在であり、本作では豪胆で自由、そして絵にまっすぐに生きた応為の知られざる姿を描き出す。
共演に永瀬正敏と髙橋海人、監督を大森立嗣が務めた本作の撮影は、2023年10月から11月、京都を中心に行われた。順撮り(※物語の順番通り)となった撮影初日は夫と大喧嘩の末に家を飛び出す場面から始まり、特報でも使用されていた「北斎の娘で悪かったな!」という怒声で現場の空気が一変。大森監督は啖呵を自ら実演し、役者を煽りながらすぐに本番へ切り替えるなど、初日から熱を帯びた現場となっていたという。

北斎の門人・善次郎役のKing & Princeの髙橋海人は、本作で初の大森組にして時代劇初挑戦となった。長髪で崩れた色気を漂わせつつも応為にとっては弟分のように描かれる役どころで、初日から共演経験があった長澤と笑顔で会話を交わし、監督の「弟っていうより、手下くらいの感じでいってみて」という演出にも自然体で応えるなど瑞々しい存在感を発揮。食事シーンでは思わず食べすぎてしまい「すみません!普通に食べちゃってました」と照れ笑いする場面もあり、現場を和ませていた。
一方、応為の父で弟子たちからも破天荒な天才絵師として畏れられた葛飾北斎を演じた永瀬正敏は、散らかった長屋で一心不乱に絵を描く姿を全身で体現。親子とも絵以外には無頓着だが愛犬・サクラを溺愛するなど親しみやすい一面も見せる役どころで、現場でもアイドル的存在だったサクラと戯れる永瀬の優しい眼差しからも撮影合間の和やかな空気が垣間見ることができる。

そんな撮影を振り返り、長澤は「凄まじい情熱を持って生きた父娘の姿を温かい目で見てもらいたい。そんな映画になっていると思います」とコメント。天才絵師・北斎の側で豪胆に、自由に、そして不器用ながらも絵に向き合い続けた応為。本作ではその知られざる生き様が明らかになる。