宇賀那健一と『呪詛』チームによる凄惨な呪いの物語
日本×台湾共同制作のホラー映画『ザ・カース』来年1月公開決定、主演は海津雪乃
2025.09.12 10:00
2025.09.12 10:00
日本と台湾の共同制作ホラー映画『ザ・カース』が2026年1月より劇場公開されることが決定し、海外版ビジュアルが解禁された。
本作は、SNSを介して二国間で古色蒼然とした“紙人形の呪い”が拡散するという、デジタルとアナログの垣根を飛び越える斬新かつクラシカルなトラウマ系ホラー。シッチェス・カタロニア国際映画祭、ファンタスティック・フェストなど続々と海外映画祭への出品も決定している。
東京で暮らす主人公の璃子は、台湾の友人・淑芬(シューフン)のSNSをチェックして強烈な違和感を覚える。その投稿には淑芬の背後に髪の長い不気味な女が写っており、「お前ら全員さっさと死ね」と不穏な文章が添えられていた。淑芬には連絡が繋がらず、台湾人の元カレ・家豪(チャーホウ)に電話をすると、淑芬は半年前に浜辺で変死体として発見されたと告げられる。さらに、親友のあいりにも大量の不気味なメッセージと動画が届き、ある晩璃子の眼前で命を絶ってしまう。ついに紙人形の動画が届き次のターゲットは自分だと悟った璃子は、呪いの発生地と思われる台湾を訪ねることになるが、迫りくる死より前に怨念の正体を暴き呪いを祓うことができるのか。
この凄惨な呪いの物語を生み出したのは、『悪魔がはらわたでいけにえで私』がアメリカ最大ジャンル映画祭のファンタスティック・フェストでチケット即完売、『ザ・ゲスイドウズ』がカルト映画の登竜門トロント国際映画祭ミッドナイト・マッドネス部門に招待されるなど、世界から熱い注目を浴びている宇賀那健一監督。また、台湾に伝わる“呪いの紙人形”が放つ過激な恐怖映像と忌まわしいロケーション美術は、台湾ホラー『呪詛』の敏腕チームが手がけた。

主人公・璃子を演じたのは「可愛すぎるビールの売り子」として注目を集め、近年は大河ドラマ『光る君へ』やNetflixドラマ『地面師たち』などで活躍する海津雪乃。ともに呪いの正体を追う元恋人役を、台湾で配信されアジア圏でも人気のドラマ『We Best Love 永遠の1位/2位の反撃』にて初主演で俳優デビューし、同作の挿入歌も担当するなどミュージシャンとしても人気のYUが演じる。
その他のキャストには、宇賀那監督作『悪魔がはらわたでいけにえで私』で主演を務めた詩歩、松居大悟監督作品など多くの作品で存在感を放つSNS総フォロワー数165万人以上の大関れいか、ゴールデンボンバーのギター担当・喜矢武豊、『日本統一』シリーズの本宮泰風、元テコンドー選手で台湾で圧倒的な知名度を誇る大谷主水、これまでにも数々のドラマや映画に出演してきた野村宏伸。さらに台湾から実力派女優ファン・ルイジュン(范瑞君)、若手人気女優のミミ・シャオ(邵奕玫)、リン・スーティン(林思廷)ら、個性的でボーダーレスな顔ぶれが集結した。
宇賀那健一(監督)コメント
日本と台湾の合作映画を監督しました。台湾のキャスト・スタッフとの仕事は素晴らしく、ご飯もロケーションも最高で、早くまた台湾の方々と台湾で映画が撮りたくて仕方がありません。ファンタスティック・フェスト、シッチェス映画祭、ストラスブール・ヨーロピアン・ファンタスティック映画祭、高雄映画祭などなど数々の素晴らしい映画祭で、僕にとっての初めての真面目(?)なホラー映画がどう受け取られるかとても楽しみです!どうぞお楽しみに!
鈴木祐介(プロデューサー)コメント
企画当初はこれほど多くの映画祭にノミネートされるとは思っていませんでした。最高のキャスト・スタッフのおかげで実現でき、心から感謝しています。特に初主演の海津雪乃さんは大きなプレッシャーの中で最後まで走り抜けてくれました。日本と台湾の魅力が融合した作品ですので、ぜひ劇場でお楽しみください。
陳若宇(アートディレクター)コメント
本作は劉士華プロデューサーからお話をいただき、日本チームと共同で参加しました。物語の半分は台湾が舞台で、日台の俳優が出演。宇賀那監督の独自の魔幻的かつ力強い作風に惹かれ参加を決意しました。監督は美術面でも自由を与えてくださり、文化の融合や「呪い」を通じた人間関係や嫉妬を描くことで、日台の感覚が交差する新たな映像体験を目指しました。