全6点には優香と中島瑠菜演じる母娘が笑顔見せるカットも
ただの送迎が“かけがえのない旅”に、倍賞千恵子&木村拓哉共演『TOKYOタクシー』場面写真解禁
2025.09.04 12:00
©︎2025映画「TOKYOタクシー」製作委員会
2025.09.04 12:00
11月21日(金)より公開される山田洋次監督最新作『TOKYOタクシー』の場面写真が解禁された。
原作はフランスで初登場1位を記録し、2023年に日本でも公開された映画『パリタクシー』。本作は日本映画界を長年にわたり支え、人と人とのつながりや人生の機微を描き続けてきた山田洋次監督が贈る松竹創業130周年作品でもある。キャストには、山田監督作品に欠かせない名女優・倍賞千恵子をはじめ『武士の一分』以来19年ぶりに山田組へ参加する木村拓哉、さらに蒼井優、迫田孝也、優香、中島瑠菜、イ・ジュニョン、笹野高史といった多彩で豪華な俳優陣が集結した。
主人公は85歳のマダム・高野すみれ(倍賞千恵子)と、毎日休みなく働くタクシー運転手の宇佐美浩二(木村拓哉)。浩二は、ある日すみれを東京・柴又から神奈川の葉山にある高齢者施設まで送ることになり「東京の見納めに、いくつか寄ってみたいところがある」と寄り道を依頼される。そんな“たった1日の旅”が偶然出会った2人の心と人生を大きく動かしていく。


解禁された場面写真には“ただの送迎”のはずだった道のりが、やがてすみれと浩二にとってかけがえのない旅へと変わっていく様子が写し出される。紫のコートにサングラスをかけおしゃれをするすみれだが、タクシーから外の様子を眺める表情を捉えたカットからはどこか物寂しさが滲む。また、浩二が険しい表情を浮かべながらハンドルを握るカットからは、仕事や家のことで悩みながらも家族のために働く父としての哀愁が漂う。さらに、2人がレストランで食事をするシーンやイルミネーションに囲まれた街中を楽しそうに歩く場面や、浩二の妻・薫(優香)と娘・奈菜(中島瑠菜)が笑顔を見せるカットも収められている。

タクシー車内での会話劇を中心に物語が展開していく本作。タクシー運転シーンのロケ撮影は、山田組らしく『男はつらいよ』シリーズでおなじみ、寅さんの故郷である柴又から始まった。すみれと浩二の旅のスタート地点でもある柴又帝釈天での撮影では、カメラテストから木村本人がタクシーの運転を行い本番も一発OKだったという。2人の旅路は誰もが知る東京の名所を巡っていくが、車内シーンの多くは渋滞が多発する東京の交通事情を考慮し、車窓の風景を映し出したLEDパネルの中にタクシーを置いて撮影されたそう。本物さながらの映像を実現するためVP(バーチャルプロダクション)という技術を採用した。劇場公開作品91作目となる今作でも、山田監督は新しい挑戦を続けている。
場面写真 ©︎2025映画「TOKYOタクシー」製作委員会