2025.08.27 07:00
©︎北方謙三/集英社 ©︎2026 WOWOW
2025.08.27 07:00
2026年にWOWOWにて放送される連続ドラマ『北方謙三 水滸伝』の特報が解禁され、追加キャストとして亀梨和也の出演が明らかになった。
原作は、壮大なスケールと緻密な人間描写で圧倒的支持を誇る巨匠・北方謙三の『水滸伝』。シリーズ累計発行部数1160万部を突破し、未だ映像化されていない大河小説の金字塔が規格外のスケールで完全映像化される。『水滸伝』は腐敗した世を憂い、法に背いてでも正義を貫こうとする“はみ出し者たち”の叛逆の物語で、現代にも通じる「理不尽な権力に抗う意志」と「仲間との絆」が壮大な群像劇として描かれる。
亀梨が演じるのは、そんな物語の中でも屈指の強さと人気を誇る英傑として登場する林冲(りんちゅう)。林冲は、原作元である集英社によって実施された読者アンケート「キャラクター人気ランキング」にて好きな人物で堂々の第1位(※)に輝くなど“北方水滸伝”ファンから熱烈な支持を受けている。槍術にかけて右に出る者のいない天才武人で豹子頭(ひょうしとう)の渾名でも知られる林冲が、騎馬隊を率い場を駆け抜ける姿は“風の武人”そのもの。しかし圧倒的な武に恵まれながらも、国家の策略によって愛する者を失った過去が彼の人生に影を落としている。

©︎北方謙三/集英社 ©︎2026 WOWOW
なお本作は、亀梨が個人事務所設立後に撮影に臨んだ初の映像作品。これまで現代劇や時代劇で多彩な役柄を演じてきた亀梨だが、並々ならぬ覚悟と情熱で今回初めて“武人”という立場を担う。林冲を演じるにあたり亀梨は「完全に亀梨和也という人間とは離れ、日に日に自然と林冲にトリップしていく感覚があって、新しい自分自身の側面を見つけられた気がします」と想いを語っており、WOWOWの大原プロデューサーは「衣装に身を包み、初めてカメラの前に立った亀梨さんの姿を見た時のことが今でも思い出されます。スタッフは皆、息を吞みました。『林冲が、ここにいる』と」と“亀梨林冲”についてコメントしている。
併せて解禁された特報では初めて本編映像を使用。特報の冒頭では、主人公・宋江(演:織田裕二)が筆を走らせ世直しの書『替天行道』を記す姿が印象的に映し出され、その眼差しには腐敗した世に抗う強い決意が宿っている。続いて馬を駆り、剣を構えるのは“動”の頭領・晁蓋(演:反町隆史)。そして“武”の化身・林冲が登場する。一瞬のカットに凝縮された槍さばきには彼の孤高と悲哀、そして死地を選ぶ覚悟が滲み出ている。
亀梨和也(林冲役) コメント全文
四季を感じながらの撮影でした。林冲と同じように、冬は凍えるような苦しい寒さの中で撮影をして、春には緑の綺麗さと花の香りを感じ、そして夏の暑さの中で大きな山を登る。1年を感じながら、1つの作品ではなかなかできない経験をさせていただきました。
林冲を演じるにあたり、強さと弱さ・太さと細さ、のようなどちらでもない内面をテーマとして常に持って臨みました。完全に亀梨和也という人間とは離れ、日に日に自然と林冲にトリップしていく感覚があって、新しい自分自身の側面を見つけられた気がします。
時代劇で武人の役を演じるのは初めてだったので、本格的な馬上でのアクションも今回が初めての経験でした。自分のスキルとしては全くないところからのスタートだったので、7~8カ月かけて本格的に習って、馬上で違和感なく演じられるところまで成長できたので、アクションにも注目してもらいたいです。
撮影現場では織田さんや反町さんをはじめ、自分がこの世界に入る前からテレビで拝見していた方たちばかりでしたが、お二人がすごく自然体で我々にも接してくださり、「誰も壁がなく同じ志を持って現場にいる」という作品とリンクするような空気感でした。
本作からはどの時代にも通ずる人間の深さであり浅さであり、生きるというメッセージを感じます。善悪という簡単なものではなく、人それぞれが正義や志を持っていて、複雑な交わりの中で歪んでしまったものをどう捉えるのか。そういった人間模様の複雑さ・難しさを表しているのが「北方謙三 水滸伝」の魅力の1つだと思います。生きていく上で何を思い、誰を想うか、そういった温かさをこの作品から感じていただければと思います。
大原康明プロデューサー コメント全文
林冲は、『水滸伝』読者から圧倒的な支持を集めています。
誰もかなわないほどの強さを誇り、槍の腕前は天下一。
しかし、その胸の奥には切ないほどの弱さも併せ持ちます。
私も林冲の魅力に取り憑かれた人間のひとりです。
誰なら林冲を演じることができるのか。
それは、『水滸伝』をはじめて読んだ高校時代以来、永遠のテーマでした。
そんな中、亀梨和也さんと他の作品でご一緒した際に、華やかな佇まいでありながら、誰よりもストイックに作品に向き合われる姿、お芝居の力強さ、繊細さを間近で拝見し、心を鷲掴みにされました。
林冲を演じられるのは、亀梨さんしかいない。そう確信しました。
スタジオで衣装に身を包み、初めてカメラの前に立った亀梨さんの姿を見た時のことが今でも思い出されます。スタッフは皆、息を吞みました。「林冲が、ここにいる」と。
冬にはマイナス10度の雪山で撮影に挑み、吹雪の中を猛進し、夏には馬に乗り、平原をひた走る―。
その身体から放たれる気迫や猛々しさは、まさに原作の林冲そのものです。
あの頃、思い描いた姿でした。
きっと本作をご覧いただいた誰もが、亀梨さんの熱演に心を奪われるはずです。
是非、ご期待ください。