追加キャストにマキタスポーツ、木村優来ら4名
木村拓哉が涙拭う『TOKYOタクシー』予告解禁、倍賞千恵子演じるマダムの壮絶な過去も明らかに
2025.08.27 07:00
©︎2025映画「TOKYOタクシー」製作委員会
2025.08.27 07:00
11月21日(金)より公開される山田洋次監督91作目の映画『TOKYOタクシー』の予告編とメインビジュアルが解禁された。
本作は、フランスで初登場新作1位を獲得し2022年に日本でも公開された映画『パリタクシー』を原作としたヒューマンドラマ。キャストには山田組に欠かせない名女優・倍賞千恵子、『武士の一分』以来19年ぶりの山田組参加となる木村拓哉に加え、蒼井優、迫田孝也、優香、中島瑠菜、イ・ジュニョン、笹野高史など多彩な豪華俳優陣が集結した。
タクシー運転手の宇佐美浩二(木村拓哉)は、ある日85歳の高野すみれ(倍賞千恵子)を東京・柴又から神奈川の葉山にある高齢者施設まで送ることになり「東京の見納めに、いくつか寄ってみたいところがある」と寄り道を依頼される。タクシーで旅をする中ですみれの壮絶な過去が語られ、二人の人生が大きく動いていくことになる。
解禁された予告では、タクシー運転手・浩二(木村拓哉)がすみれ(倍賞千恵子)をタクシーに乗せる場面から始まる。「お客さん、行き先は?」「お伝えしたと思うけど」と最初はそっけない二人だったが、会話を重ねるうち次第に心を許し始めたすみれが「運転手さんの初恋はどんなだったの?お相手はどんな人?」と浩二に質問攻め。「覚えてませんよ、そんなの」と答える浩二に「あらつまんない、照れてるのね!」と肩をパシッと叩くという、思わずクスッとしてしまうような楽しい掛け合いが映し出される。
そんなすみれの依頼は、神奈川・葉山にある高齢者施設まで送り届けてもらうことだが、東京の見納めにいくつか寄ってみたいところがあると浩二に伝える。思い出の地を巡りながらすみれが自らの過去を語り、その壮絶な人生が明らかに。映像中盤には、若き日のすみれ(蒼井優)が「二度とこんなことさせないから!」と泣きながら子どもを抱きしめる姿や、裁判所の証言台に毅然とした表情で立つ回想シーンも描かれる。
また、浩二の「今生きているから、この景色を見ることができるんです。死ななくてよかったんだ、すみれさんは」という言葉に「そうね。あなたにも会えたんだものね」と返すすみれ。タクシー運転手と乗客という他人同士の関係から、タクシーの旅を通じ深く心が通いあったように感じられる。そしてラストに印象的に映し出されるのは、浩二がタクシーの中で涙するシーン。溢れ出す涙を拭う浩二の様々な感情が入り混じった表情に、思わず心を掴まれ物語へ引き込まれる予告となっている。
併せて解禁されたメインビジュアルは、鮮やかな夕日を背に腕を組んで歩く、二人の穏やかな笑顔が印象的なデザインに。会話を交わすうち思わず笑みが溢れた、楽しいひとときを切り取ったビジュアルとなっている。
さらに、追加キャスト4名も解禁。若きの日のすみれがある事件で証言台に立つ際の裁判官役を山田監督作品初出演となるマキタスポーツ、すみれが向かう高齢者施設のスタッフ役を『こんにちは、母さん』など山田組に多数出演している北山雅康、すみれの息子・勇役を現在放送中のNHK連続テレビ小説『あんぱん』で主人公・柳井嵩の幼少期を演じた木村優来、すみれと浩二が食事をするレストランで居合わせた客役を『学校Ⅲ』以降山田組の常連で『キネマの神様』以来の出演となる小林稔侍が務め、物語に深みを与える。