2025.08.15 16:00
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2025.08.15 16:00
山田裕貴主演、古田新太共演で9月12日(金)に公開される映画『ベートーヴェン捏造』の新たな場面写真4点が解禁された。
耳が聞こえないという難病に打ち克ち多くの名曲を遺したベートーヴェンだが、実際は下品で小汚いおじさんだった? 本作は、そんな19世紀ウィーンで巻き起こる音楽史上最大のスキャンダルの真相に迫った歴史ノンフィクション『ベートーヴェン捏造 名プロデューサーは嘘をつく』(かげはら史帆著/河出文庫刊)の実写化。世の中では崇高なイメージのベートーヴェンだが、それは忠実なる秘書・シンドラーによる“捏造”だったことが1977年の「国際ベートーヴェン学会」にて判明した。憧れのベートーヴェンを絶対に守るという使命感から、どうやってシンドラーは真実を嘘で塗り替えたのか。
脚本をバカリズム、監督を関和亮が務める本作で、主演の山田裕貴はベートーヴェンへの愛が重すぎる秘書・シンドラーを演じ、古田新太はベートーヴェン役として出演。これまで舞台・ドラマ・映画で様々な役を演じてきた古田は、ベートーヴェン役について「かわうそやゾウなどやってきましたが、実在したドイツ人は初めてです」とコメントしている。

今回解禁されたのは、そんなベートーヴェン(古田新太)の姿を切り取った場面写真4点。シンドラー(山田裕貴)との“運命”的な出会いを捉えた場面では、ベートーヴェンがボサボサ頭に埃まみれのコート姿で気さくに会話帳を差し出しており、原作者のかげはら史帆が「バカリズムさんの脚本の解像度が高くてびっくりしました!」と絶賛した「(ベートーヴェンの手は)少しニュルっとしていた」というモノローグ通りのシーンとなっている。また、鬼の形相でテーブルの卵を振りかぶるカットは、カッとなると手近なものを投げつけていたというベートーヴェンの癇癪持ちな一面を捉えたもの。さらに場面写真には、弟の死後、親権を巡る泥沼裁判の末に引き取り溺愛した甥のカール(前田旺志郎)との一枚も。カールは、注がれた有り余る愛情と情熱を苦痛に感じ、その関係は後に悲劇的な事件へと繋がってしまう。

一方で、ベートーヴェンにはシンドラー以外にも彼を慕う弟子や友人が多く存在した。場面写真には、病に臥した際に弟のヨハン(小澤征悦)と旧友のブロイニング(生瀬勝久)が遺言状の作成を手伝う様子を収めたカットもあり、周囲の人物たちとの関係性がうかがえる。56歳で生涯を閉じたベートーヴェンの葬儀には2万人近くの関係者や市民が集まったといい、“完璧な天才”ではなかったかもしれないが、音楽以外にも人々を惹きつける魅力を持った人物であったことが伝わってくる。
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