2025.08.13 15:00
©︎2025『恋に至る病』製作委員会
2025.08.13 15:00
長尾謙杜と山田杏奈がW主演を務め、10月24日(金)に公開される映画『恋に至る病』の新たな場面写真4点が解禁された。
原作は斜線堂有紀による同名小説で、TikTokで大きな話題を呼び30回を超える重版を記録した話題作。その実写映画化では、興行収入13億円の大ヒット作『月の満ち欠け』で第46回日本アカデミー賞優秀監督賞を受賞した廣木隆一監督が監督を務める。
人気グループ「なにわ男子」のメンバーで、俳優として今年だけでも計4本の映画出演を果たした長尾謙杜が演じるのは、内気な男子高校生・宮嶺望。また、第48回日本アカデミー賞で優秀助演女優賞・新人俳優賞をW受賞するなど、その卓越した演技力に定評のある山田杏奈は、“殺人犯へと変わりゆく恋人”という二面性を持つ寄河景を演じる。
今回解禁されたのは、山田演じる寄河景の清廉さと危うさの二面性を切り取った場面写真4点。景は普段は誰とでも明るく接する学校のヒロイン的存在で、転校してきた宮嶺とは正反対の性格。だからこそ、自分には無い魅力を感じて興味を持ち「どんな私でも守ってくれる?」という約束を交わして恋が始まる。一途に関係を育んでいた二人だが、同級生の不審死をきっかけに宮嶺の心に“景が殺人犯かもしれない”という疑念が芽生えていく。

教室で宮嶺に優しい眼差しを向けるカットとは対照的に、陰りを帯びた横顔のカットには内面を簡単に明かさない景の純粋な恋心と疑念への“余白”がそのまま表情に現れている。また、教室から離れた場所でクラスメイトと二人きりになりじっと手を見つめる姿には淡々とした冷静さと支配するような不穏な雰囲気が漂い、“景の本心は一体どこにあるのか?”と観客に思わせるようなミステリアスさが視線に凝縮。さらに宮嶺を見据えるカットでは、疑念とわずかな恐怖を抱く宮嶺に対して「好きだからこそ信じてほしい」と言わんばかりの景の凛とした強さが眼差しから感じられ、瞳の奥に悲しみが見え隠れする表情からは宮嶺への純粋な恋心も汲み取れる。

そんな景を演じる山田は『ミスミソウ』(18)で映画初主演に抜擢され、『樹海村』(21)『ひらいて』(21)などで揺れ動く10代の複雑な感情を振れ幅豊かに表現してきた。一方、本作では“可愛らしさ”と“危うさ”を両立させ、台詞に頼らない目線や表情の揺らぎを繊細にコントロールすることで観客を惹き込む演技を披露。真っ直ぐな視線とどこか触れるのが怖くなるような透明さを持つ景は、山田自身がこれまで積み上げてきた“静かな強さ”を軸にしながらも、これまで以上に複雑な感情が必要になるキャラクターで、廣木隆一監督も「不安定さと強さを併せ持つ景という役を、自然に演じている。本当に今の映画界が求める役者さんだと思います」とコメントしている。
映画ファン待望の二面性のある役柄で、さらに進化した山田の演技と魅力を引き出した本作。恋と疑念が交差する物語がたどり着く“切なすぎるラスト4分”、そして山田演じる景の“本心”とは。
場面写真 ©︎2025『恋に至る病』製作委員会