演出はリンゼイ・ポズナー、運命に愛された男の人間ドラマ
Travis Japan川島如恵留の初単独主演舞台『すべての幸運を手にした男』11月より上演決定
2025.08.12 10:00
2025.08.12 10:00
Travis Japanの川島如恵留が、11月より上演される舞台『すべての幸運を手にした男』で初単独主演を務めることが決定した。
『すべての幸運を⼿にした男(The Man Who Had All the Luck)』 は、世界を代表する劇作家アーサー・ミラーの初期の名作として名高い戯曲。舞台はアメリカ中西部の小さな町で、自動車整備工場を営む主人公デイヴィッド・ビーブスの人生はある夜を境に一変し、次々と思いがけない幸運が訪れる。まるで「幸運そのもの」のような存在でどんな困難にも打ち勝ち、失敗することがないかのように思えるデイヴィッドだが、周囲の人々が困難に直面する中で自身の成功だけが続いていく状況に次第に不安を募らせていく。運命と人間の意志との相互作用に焦点を当て、構成や登場⼈物の成⻑に寓話のような構造を取り⼊れながらミラーらしい普遍的な⼈間ドラマを描いた本作は、1944年にニューヨークで初演されて以来世界で何度も上演されてきた。
高いダンススキルと知性を併せ持ち、本作で本格的なストレートプレイに初挑戦する川島如恵留が演じるのは、主人公のデイヴィッド・ビーブス。今回の演出は『死と⼄⼥』(アリエル・ドーフマン)の世界初演でローレンス・オリヴィエ賞最優秀作品賞を受賞し、イギリスの名だたる劇場で長きに渡り活躍を続けるリンゼイ・ポズナーが担当する。ポズナーはドミニク・ウエスト主演の『橋からの眺め(A View from the Bridge)』をはじめ数々の名優たちを演出してきたイギリス演劇界の名匠で、日本での演出は『十二人の怒れる男』『みんな我が子』に続き3作目となる。
舞台『すべての幸運を手にした男』は11月14日(金)から12月2日(火)まで東京グローブ座にて上演。チケットの一般発売は10月13日(月・祝)午前10時より開始される。
リンゼイ・ポズナー(演出) コメント
東京で演出を⼿がけるのは今回で3回⽬となりますが、本当に楽しみにしています。⽇本の観客の皆さんが、アーサー・ミラーの作品に深い関⼼を持っていらっしゃると思いますので、なおさら楽しみでなりません。
『すべての幸運を⼿にした男(The Man Who Had All the Luck)』 は ミラーの初期の作品ですが、家族関係の⼒学や登場⼈物たちが直⾯する道徳的な葛藤の描き⽅には、ミラーという劇作家の成熟した名作群の芽⽣えをすでに感じることができます。
そして他のすべての作品と同様に、ミラーは個⼈的な問題だけでなく、社会全体や政治の在り⽅にも⽬を向けています。
すでに素晴らしい才能の持ち主である如恵留さんともお会いして、この作品に取り組み始めることができたのも幸運でした。初対⾯からすぐに意気投合できたことからも、このコラボレーションが実り多く、楽しいものになることは間違いないと感じています。
⽇本の演劇ファンの皆さんにとって、『すべての幸運を⼿にした男』が、とてもスリリングで引き込まれるような舞台体験となり、ご⾃⾝の⼈⽣とも深く重なるものを感じていただけるのではないかと期待しています。
川島如恵留(デイヴィッド・ビーブス役)コメント
お話をいただいた時、まさに幸運を⼿にしたなと感じました。嬉しさと⼀緒に、この幸運を⼿放さないように精進したいと強く思いました。
初めての単独主演舞台となり緊張もしていますが、共演者の皆様と⼀丸となって、みんなが作品の主⼈公だと思ってみんなで盛り上げていきたいです。Travis Japan らしく「チームみんなが座⻑」を⽬指して⾏きたいなと思います。
舞台上からお芝居だけで作品を届け、お客様の⼼を揺さぶるという事は、僕にとって初めての挑戦となります。 メンバーにも「舞台が映える!」と⾔ってもらえるように、ひと回りもふた回りも違った厚みを出してTravis Japan にも還元していきたいです。
劇場で皆様のお顔を眺められる時間を楽しみにしていますし、この作品を通して役者として成⻑した川島如恵留をお楽しみいただけると嬉しいです。同じ空間で同じ時間を過ごしたいなと思っています。ぜひ皆さんもチケットを「掴んで」いただいて、劇場にお越しいただけたら嬉しいなと思っています!ぜひ観にきてください!