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メインキャストには美絽、池端杏慈、蒼戸虹子

坂本悠花里監督の長編デビュー作『白の花実』公開決定、“死の向こう側”に踏み込む少女たちを描く

2025.07.24 15:00

©2025 BITTERS END/CHIAROSCURO

2025.07.24 15:00

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坂本悠花里監督初の長編劇映画デビュー作であり、オーディションで抜擢された美絽、池端杏慈、蒼戸虹子の3人が出演する映画『白の花実』(しろのかじつ)が12月26日(金)から公開されることが決定した。

2019年公開の短編オムニバス映画『21世紀の女の子』の一篇『reborn』を監督した後に中編『レイのために』(19)で第20回TAMA NEW WAVEコンペティション部門、大阪アジアン映画祭2020インディーフォーラム部門などに入選、短編『木が呼んでいる』(20)で藝大アートフェス2022アート・ルネッサンス賞を受賞した坂本監督。本作『白の花実』では、美しいものに潜む痛みや違和感、少女たちの“名づけられない心の揺らぎ”を繊細かつ耽美にすくい取った。

坂本悠花里監督

また、ndjc2022「長編映画の企画・脚本開発サポート」にて開発された本作は、香港国際映画祭併設の企画マーケット「The Hong Kong – Asia Film Financing Forum (HAF)」にて“ウディネ フォーカスアジア賞/Udine Focus Asia Award”、“HAF Goes to Cannes Award”を受賞。ウディネ・ファーイースト映画祭やカンヌ国際映画祭に招待されるなど、作品の完成前から海外でも注目を集めてきた。

そんな『白の花実』は、周囲に馴染めず転校を繰り返してきた主人公・杏菜が、転校先の全寮制女子校で出会った美しく完璧なルームメイト・莉花の投身自殺をきっかけに、残された“日記”と莉花の“魂”に静かに侵食され心を揺るがせていく姿を描いたファントム・ファンタジー。やがて杏菜は莉花の幼なじみ・栞も巻き込みながら、ソフィア・コッポラ監督『ヴァージン・スーサイズ』(99)では描かれなかった“死の向こう側”へとそっと踏み込んでいく。

主人公・杏菜を演じたのはサントリー天然水「スパークリングレモン」などのCM、ファッションブランドの広告や雑誌のモデルとして活躍し、透明感と感情の振れ幅を持つ美絽。死んだ莉花の“記憶”をめぐって揺れる栞を、結婚情報誌「ゼクシィ」の15代目CMガールに就任し、ドラマ・映画などで多彩な表情と演技力を見せている池端杏慈が演じる。そしてカリスマ的存在である莉花を、現在放送中のTBSドラマ『DOPE 麻薬取締部特捜課』に難しい役どころで出演する蒼戸虹子が瑞々しくも妖艶な存在感で演じており、モデル・CM・ドラマとジャンルを越えて活躍するキャストが集結した。さらに少女たちを取り巻く大人たちには門脇麦、河井青葉、伊藤歩、吉原光夫など芯のある実力派が名を連ねる。

併せて解禁されたビジュアルカットには、水辺に佇む制服姿の栞・杏菜・莉花が映っている。杏菜の目線だけがカメラを捉えていて、栞と莉花はそれぞれ違う方角を向く。

コメント一覧

美絽(杏菜役)
杏菜を通して、表向きの自分と本当の自分との間にあるギャップに改めて気付かされました。揺れ動く少女たちの葛藤や苦悩には、きっと誰しも共感できる部分があるのではないでしょうか。
壮大な自然や美しい歴史的建造物も、物語と共に楽しんでいただけたら嬉しいです。

杏菜役の美絽

池端杏慈(栞役)
乃川栞 という役に出会えたこと、心から感謝しています。オーディションで決まったときは本当に嬉しかったです!親友の死に喪失感を抱く栞の感情を、自分なりに丁寧に噛み砕いて向き合うことができました。
生と死に目を向ける彼女たちの繊細な姿が丁寧に描かれている作品です。劇中の衣装がすてきなのでそこにも注目してほしいです。たくさんの人にこの作品が届きますように。

栞役の池端杏慈

蒼戸虹子(莉花役)
「白の花実」は私にとって初めての映画です。
わからないことだらけの中で、莉花と同じように揺れたり、悩んだりしながら、坂本監督とたくさん話をして、莉花と自分を少しずつ重ねていきました。
ダンスレッスン、ワークショップ、そして撮影を通して、美絽さん、池端さん、スタッフキャストの皆さんと過ごした時間は、今でも私の中で特別な記憶として残っています。
作品の中から、揺れ動く、様々な感情をたくさん感じていただけたら嬉しいです。

莉花役の蒼戸虹子

坂本悠花里監督
昨年の今頃、キャストとワークショップやダンスの練習をしていました。撮影はあっという間でしたが、日々新しい発見と確かな充実感がありました。『白の花実』を作りながら、私は私自身を持て余していた時期があったと思い出していました。作り終えた今、自分というものはずっと持て余したままで良いものなのかもしれないと思い始めています。この映画とともに歩いてくれたキャスト・スタッフに、心から感謝を伝えたいです。そして、これから観ていただけることを心待ちにしています。

映画『白の花実』場面写真
©2025 BITTERS END/CHIAROSCURO

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作品情報

白の花実

白の花実

2025年12月26日(金) 新宿武蔵野館、ヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国順次公開
製作・配給:ビターズ・エンド

公式サイトはこちら

キャスト&スタッフ

美絽 池端杏慈 蒼戸虹子
河井青葉 岩瀬亮 山村崇子 伊藤歩 吉原光夫
門脇麦

監督・脚本・編集:坂本悠花里
プロデューサー:山本晃久
制作プロダクション:キアロスクロ
英題:White Flowers and Fruits

1981年11月16日、東京都出身。映画『お盆の弟』(15)、『さよなら歌舞伎町』(15)で第37回ヨコハマ映画祭助演女優賞を受賞。『偶然と想像』(21)で第35回高崎映画祭最優秀主演俳優賞を受賞。近年の主な出演作は『あんのこと』(24)、『ルート29』(24)、『愛されなくても別に』(25)、「ガンニバル」シリーズ(Disney+/22・25)、「忍びの家‐House of Ninjas‐」(NETFLIX/24)など。

1992年生まれ。映画、ドラマ、舞台とジャンルを問わずに活躍中。近年の主な作品に映画『ほつれる』『あのこは貴族』、ドラマ『厨房のありす』『秘密〜THE TOP SECRET』、舞台『陽気な幽霊』がある。11月には舞台『狩場の悲劇』(紀伊國屋サザンシアターにて)が上演される。

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