前原滉、林裕太、大塚寧々、赤堀雅秋らも出演決定
芳根京子×髙橋海人共演『君の顔では泣けない』新キャスト解禁、中沢元紀が物語のキーパーソン役に
2025.07.21 12:00
©2025「君の顔では泣けない」製作委員会
2025.07.21 12:00
芳根京子主演、髙橋海人との初共演で11月14日(金)に公開される『君の顔では泣けない』の新たなキャストが解禁された。
君嶋彼方の同名小説を実写映画化した本作は、15年に及ぶ“男女入れ替わり”を描いた物語。高校1年生の夏、プールに一緒に落ちたことがきっかけで坂平陸と水村まなみは心と体が入れ替わってしまう。元に戻ることを信じ奔走するも、“坂平陸”としてそつなく生きるまなみに対し、陸は上手く“水村まなみ”になりきれず時だけが流れていく。15年経っても元には戻らず、入れ替わったまま進学、初恋、就職、結婚、出産、親との別れなど人生の転機を経験していく2人だったが、30歳の夏、まなみは「元に戻る方法がわかったかも」と陸に告げる。
坂平陸を演じるのは、数々の作品で芯のある演技を見せてきた芳根京子。入れ替わったことをなかなか受け入れられないまま、不器用ながらも誠実に生きようとする主人公を揺れ動く衝動と痛みをもって演じ切った。そして陸と入れ替わってしまう水村まなみを、アーティストとしてだけでなく俳優としても進化を続ける髙橋海人が演じる。心に【まなみ=女性】である本音を隠し、【陸=男性】として気丈にふるまう難しい役どころを、柔らかな眼差しと感情で体現した。
さらに、高校生時代の陸とまなみをフレッシュに演じるのは西川愛莉と武市尚士。 監督は『決戦は日曜日』(22)の坂下雄一郎が務めた。リアルとフィクションの境を繊細に編み、入れ替わったまま大人になっていく2人の時間を切なくも瑞々しく描き出している。
今回解禁された追加キャストは10名。物語のキーパーソンとなる田崎淳一を演じるのは、NHK連続テレビ小説『あんぱん』で海軍士官・柳井千尋役の好演が話題となった中沢元紀。入れ替わる前から陸の親友で、陸とまなみが入れ替わったことで2人との関係性、そして2人に対して抱く感情を少しずつ変化させていく難しい役どころをまっすぐに演じた。まなみの結婚相手・蓮見涼を演じるのは前原滉で、ドラマ『波うららかに、めおと日和』(25)に続く芳根との共演となる。
そして今年10月公開予定の映画『愚か者の身分』に北村匠海、綾野剛と並んでメインキャストとして出演している林裕太が陸の弟・坂平禄を演じるほか、大塚寧々と赤堀雅秋がまなみの両親を、片岡礼子と山中崇が陸の両親をそれぞれ演じる。さらに石川瑠華、前野朋哉、ふせえりといった実力派も出演し、作品にそっと寄り添う演技を見せている。
新キャストコメント一覧
中沢元紀(田崎淳一役)
この度、陸とまなみの友達である田崎淳一役を演じさせていただきました。
作品を観て、陸とまなみ2人にしか分からない、分かりようがない世界でお互いのことを慎重に確かめ合いながら歩んでいく2人に心を打たれました。
撮影日数は少なかったですが、その中でも芳根京子さんにお芝居についてご相談させていただいたり、同い年の髙橋海人くんに刺激をもらいながら撮影した日々は、とても大切な想い出です。
切なくも、優しく温かい空気に包まれている唯一無二の作品の一員になれて、とても嬉しく思います。
入れ替わって15年。誰も想像できない世界で迷いながらも、丁寧に生きる2人の人生をぜひ映画館で見届けていただきたいです。
前原滉(蓮見涼役)
「君の顔では泣けない」
蓮見涼役で出させて頂きました。前原滉です。
この話の主人公である、陸とまなみを演じ切った 4 人の方がとても繊細で素晴らしいです。
脚本を読んだ時からこの役を演じるのは大変そうだと思っていたので、映像を観て尚更そう思いました。
中身が変わるから人間関係が変わるのか
外見が変わるから周りの人に受け入れてもらえなくなるのか
自分だったらどうなってしまうか
もしかしたらこの世界のどこかで同じことが起きているのかもしれないなぁ
とか
色々な事を想像しながら完成した作品を観ました。
最後のシーンを観た後に、皆様がどう感じるのかとても楽しみです。
是非観てくださいませ!
林裕太(坂平禄役)
坂平禄役を演じさせていただきました、林裕太です。
自分を自分らしくさせているものって何なのでしょうか。
見た目も考え方も変わっていく人間にとって、それは記憶だと私はこの作品を通して思いました。
誰かと過ごしてきた時間だけは変わらない。
人が写真を残すのはその時を形にして忘れたくないからだと思います。
禄は家族とのそんな記憶を大切にしている陸の弟です。
撮影中の芳根さん、髙橋さんお二人の佇まいは入れ替わった陸とまなみそのものでした。
寂しさとそれでも生きようとする力強い意志を一緒にお芝居していて感じました。
陸とまなみ、二人が歩んできた道のりをより多くの方に辿って頂けたらと思います。
大塚寧々(水村渚役)
その題名、どういう意味なのか、何が起こるのか、色々な想像を掻き立てられました。その秘密は少しずつ明かされ、あっという間にその世界に引き込まれました。入れかわってからの15年だけではなく、その後の15年も丁寧に描かれている事に驚き、素晴らしい物語だと心から思いました。
陸とまなみ、その役を生きる芳根京子ちゃんと髙橋海人君の役に真っ直ぐに向き合う二人の瞳が切なくも強く美しい。ありえないと思う事が起きた時、人はどう向き合うのか。驚き戸惑いながらも、どう生きていくのか。今までは自分のことだけ考えていたけど、入れ替わることによって相手のことも考えなくてはならない、一人ではない、二人の決断、そして周囲の人々の気持ちと行動。親としてどうすればいいのか、何が出来るのだろうか。
「私が救われたように、私もいつでも救い続けるよ」という劇中の言葉が心の奥深くまで届きました。人としての優しさ、温かさに溢れている作品です。
赤堀雅秋(水村治役)
とにかく今、誰と喋っているのか常に混乱してた記憶です。父親役の自分でさえそうなのですから主人公のお二人はおそらくノイローゼ。ま、本来の人生でも「自分が何者なのか」に翻弄され続ける日々。だからきっと、そんな映画なんだと思います。
片岡礼子(坂平葉月役)
最初は身体が入れ替わると生活の何がどうなるのか興味が沸き、戻れないならどうするかと想像すると、絶望感と孤独が押し寄せてきました。最後まで想像が追いつかない脚本でした。
芳根さん、髙橋さんとの共演を振り返ると涙目になります。なぜなら二人は、映画の中の置かれた立場の混乱を受けとめ、真摯に考え抜くことで新たな壁にぶつかり続けていたからです。俳優として苦悩の連続だったと思われます。ひたむきに二人がこの役を生きてくださることが、状況を分からない親の役として救いでした。二人の真摯さを包む現場も素敵でした。監督が丁寧に向き合ってくださることで、体験したことのない設定も悩み過ぎずに過ごせました。
いま見えている世界は、一つではないのかもしれない。それでも人が愛おしい存在であることに変わりはないと感じられる映画です。この映画を観終わった後は、世界が変わって見えると思います。ぜひ劇場でお楽しみください。
山中崇(坂平春樹役)
陸の父、坂平春樹を務めました。
入れ替わってしまうという運命の悪戯に、前を向いて日々を懸命に生きる陸とまなみのふたりの姿がとてもたくましく、そしてとても愛おしく感じられました。
脚本を読んで、世界は自分を映す鏡。という言葉を思い出しました。もしかしたら僕はあなただったかもしれない、あなたは僕だったかもしれない。その想像力があればきっと、人にやさしくなれる。
この作品はその大切さを語りかけてくれているように思いました。
いま、この時代にこそ、響いてほしいと思います。ご覧いただけたら嬉しいです。