柴田理恵、渡辺大知の初ショット含む全11点が一挙解禁
夫婦役の広瀬すずと松下洸平、ミステリアスな二階堂ふみの姿も 映画『遠い山なみの光』新場面写真
2025.06.26 17:00
©︎2025 A Pale View of Hills Film Partners
2025.06.26 17:00
9月5日(金)よりTOHOシネマズ日比谷他で公開される映画『遠い山なみの光』の場面写真11点が解禁された。
原作は1989年にイギリス最高の文学賞であるブッカー賞、2017年にノーベル文学賞を受賞した小説家カズオ・イシグロの長編デビュー作。監督は『ある男』(22)で第46回日本アカデミー賞最優秀作品賞含む最多8部門受賞をした石川慶が務め、1950年代長崎と1980年代イギリスに生きる3人の女たちの知られざる真実を描く。
日本人の母とイギリス人の父を持つニキ。大学を中退して作家を目指す彼女は、長崎で原爆を経験し戦後イギリスへ渡り、苦楽を共にした長女を亡くした母の悦子の半生を作品にしたいと考える。次女に乞われ、ずっと口を閉ざしてきた過去の記憶を語り始める悦子。それは戦後間もない長崎で出会った佐知子という女性と、その幼い娘と過ごしたひと夏の思い出だったが、ニキは次第にその物語の食い違いに気づき始める。

長崎の悦子を演じるのは広瀬すず、佐知子に二階堂ふみ、イギリス時代の悦子に吉田羊、ニキにはオーディションで選ばれたカミラ・アイコ、さらに悦子の夫に松下洸平、その父親に三浦友和と、日英映画界の至宝キャストが集結。そのほか日本パートには柴田理恵、渡辺大知、鈴木碧桜(子役)が出演し、豪華実力派キャスト物語を彩る。
なお本作は先月開催された第78回カンヌ国際映画祭の「ある視点」部門に正式出品され、レッドカーペットでは華やかな衣装に身を包んだキャスト陣が多くの観客を魅了した。9月の公開を待ちわびる声も多い中、今回解禁されたのは、1950年代の長崎で暮らす主人公の悦子(広瀬すず)と、夫の緒方二郎(松下洸平)の日常が垣間見える夫婦の場面写真。妊娠中の悦子は傷痍軍人の二郎と団地で暮らしており、世の中は終戦から数年経ち復興への兆しが見えていたが、川向こうの森で連続幼児殺害事件が起きるなど不穏な空気も漂っており、仕事が忙しい二郎は身重の悦子を案じる。

©︎2025 A Pale View of Hills Film Partners
2枚目は悦子が長崎で知り合うミステリアスな雰囲気漂う佐知子(二階堂ふみ)と、その娘の万里子の写真。佐知子は米兵のフランクとの関係も包み隠さず、近いうちに一緒にアメリカへ渡る予定だと悦子に打ち明ける。女だからと自分の未来をあきらめず夢への活路を見出す彼女の姿に、悦子は最初は戸惑いつつも次第に憧れと共感を覚え始める。
そのほか解禁された場面写真には、福岡から訪ねて来て、しばらく悦子と二郎の団地に滞在することになる二郎の父・緒方誠二(三浦友和)や、うどん屋の藤原役の柴田理恵、高校教師の松田重夫役の渡辺大知など、本作に深みを与えるキャストのカットも。終戦間もない長崎を舞台にしたこの物語は、まだ過去にしきれない「死」の記憶と、未来を夢見る圧倒的な「生」のパワーが渦巻く時代を生き抜いた女性たちの姿を鮮明に描き出す。