様々な人間ドラマが交錯する最終章の見どころを紹介
Netflix『イカゲーム』シーズン3で親友、親子、元恋人同士の関係性はどう変化する?
2025.06.12 18:30
2025.06.12 18:30
人生を諦めかけた者たちが“人生一発逆転”できるほどの高額賞金を懸け、子どもの遊びになぞらえた「負けたら即死」のゲームに巻き込まれていくNetflixシリーズ『イカゲーム』のシーズン3が6月27日(金)より世界独占配信される。
2024年末に世界配信されると5週連続でNetflix 週間グローバルTOP10(非英語シリーズ)の1位を記録したシーズン2では、命がけのイカれたゲームを通して親子や友人同士の絆、元恋人同士のすれ違いなど、個性豊かなキャラクターたちが繰り広げる様々な形の人間ドラマを垣間見ることができた。本記事ではシーズン2を象徴するペアを振り返りつつ、シーズン3で変化していくその関係性について、見どころを紹介する。
※一部、シーズン1~2のネタバレを含みます
シーズン3の舞台となるのは、人生詰みかけだった気弱な男ソン・ギフン(イ・ジョンジェ)がゲームで優勝してから3年後。シーズン2の最後、謎多きゲームの支配人フロントマン(イ・ビョンホン)に迫ったギフンは、イカれたゲームに終止符を打つことを決意して再びゲームに舞い戻った。そんなギフンと再会したのが、彼の昔からのギャンブル仲間としてシーズン1にも登場した友人チョンベ(イ・ソファン)。借金を抱え家庭環境の悪化が原因でゲームに参加したチョンベは、お調子者でポジティブな性格と人当たりの良さから場の雰囲気を和ませるムードメーカーとして、ギフンをはじめ周囲の参加者を精神面から支えた。
ギフンに深い忠誠心を抱く彼は、元海兵隊の経験から培った洞察力と統率力を発揮してゲームで生き残るための戦略を立てたり、チームの結束に貢献したりとサポート役としても活躍。そんなチョンベはギフンの企てた復讐計画に加担し運営側と対立する最中、フロントマンに撃たれギフンの目の前で命を落とす。シーズン1同様に大切な人を失い、深い悲しみと怒りに暮れるギフン。さらには作戦も無残に失敗し絶望の淵に立たされた彼は、果たしてこのままフロントマンに屈してしまうのか?

さらに、ギャンブルで作った多額の借金のせいで金銭的に行き詰まりゲームに参加した息子・ヨンシク(ヤン・ドングン)と、そんな息子の借金を返済しようとゲームへの参加を決意した母・クムジャ(カン・エシム)の親子はゲーム会場で初めて互いの参加を知ることに。2人は互いに手を取り合いゲームをクリアしていくが、中盤にはヨンシクがクムジャを一時的に裏切るようなそぶりを見せ、クムジャが酷くショックを受ける場面も。それでも彼女はヨンシクを信じ続け、他の参加者たちから向けられる非難の声から彼を擁護したり、物語の終盤には運営側への反乱に加わろうとするところを制止するなど、母親としての深い愛情や息子への信頼を見せる。
常に息子のことを第一に考えるクムジャの姿に改心したヨンシクは、最後まで2人で生き残る道を選択する。過酷な状況の中でも深い絆と愛情で結ばれた彼らの姿は視聴者に大きな共感や癒しを与えたが、解禁されたティザー予告では、異なる色のボールを引き無慈悲にも別々のチームに色分けされた親子の姿が。2人が迎える結末も見逃せない。

また、暗号通貨詐欺で多額の財産を失った元インフルエンサーのミョンギ(イム・シワン)と、彼の助言が原因で卑劣な投資詐欺に遭い、生活のためにゲームへの参加を余儀なくされた妊婦・ジュニ(チョ・ユリ)の元恋人同士2人もゲームを通して再会を果たした。彼女の妊娠に気づき、終始様子を窺ったり、サノス(チェ・スンヒョン)に話を持ち掛けられた際には危害を加えないよう激しく忠告するなど、常にジュニのことを気遣うそぶりを見せるミョンギ。一方のジュニは連絡が途絶えたことを激しく問い詰めたり、ゲームのチーム分けの誘いを拒絶したりとミョンギに対して敵意を向け続ける。
互いに気持ちがすれ違っていた2人だが、ギフンによる運営への復讐計画に参加しようとしたミョンギをジュニが引き留める場面も。ぎこちない2人の関係性の変化や、解禁されたティザー予告で響き渡る赤ん坊の泣き声にも注目だ。
残酷なゲームを通して浮き彫りになる親子愛や友情、恋愛模様など、プレイヤーたちが織りなす様々な人間ドラマも気になるシーズン3。最終章にして、“史上最悪”に非道なゲームがついに動き出す。