2025.05.19 07:00
©︎2025「おーい、応為」製作委員会
2025.05.19 07:00
10月17日(金)公開の長澤まさみ主演映画『おーい、応為』に永瀬正敏が出演することが決定し、特報映像が解禁された。
江戸時代を舞台にした本作は、破天荒な絵師の葛飾北斎と、北斎の娘であり「美人画では父を凌ぐ」と言われる数少ない女性絵師・葛飾応為を描く。監督・脚本を手がけるのは、『日日是好日』『星の子』『MOTHER マザー』などで人間の奥行きを繊細に描いてきた大森立嗣。大森監督と『MOTHER マザー』(2020)以来の再タッグとなる長澤まさみにとって、本作は初の時代劇主演作となる。
夫と喧嘩し離縁、北斎のもとに出戻ったお栄(長澤まさみ)は、すでに有名な絵師だったがより高みを目指し、絵のことしか頭にない父・北斎と再び暮らし始める。絵筆を握る父の背中を見つめながら、絵師として生きる覚悟を決めたお栄に北斎は名前を送る。それが「葛飾応為」。それは、いつも北斎が「おーい、飯!おーい、筆!」と何かにつけてお栄に用を頼むことから付けられた、師匠から弟子へ、父から娘へと渡された名前だった。茶も入れられず針仕事もできないが、親ゆずりの画才と豪胆さで男社会を駆け抜けていった先駆的な女性アーティスト・葛飾応為。自分の心に正直に自由に生きた彼女が、最後にたどり着いた幸せとは。
永瀬正敏が演じるのは、応為の父で師の葛飾北斎役。永瀬はデビュー以来国内外問わず多くの作品に出演し、カンヌ国際映画祭をはじめ世界各国の映画賞を受賞する作品に出演し、深い余韻を残す演技で多くの観客を魅了してきた。本作では大森監督と『星の子』以来の再タッグを組み、世に知られる“絵の天才”の顔だけではなく、破天荒な一人の人間としての顔、不器用な一人の父としての顔を見せる。その眼差しや所作の一つひとつが、応為との“唯一無二の絆”を物語っていく。
併せて解禁された特報映像には、「北斎の娘で悪かったな!」と啖呵を切る応為の姿を皮切りに様々な表情の応為の日々が軽やかに映し出される。夫と喧嘩の末に離縁し出戻り、北斎が亡くなるまで娘として弟子として共に暮らした日々。自分の心に正直に情熱を燃やし続けた彼女の自由な歩みが、父との関係のなかで見えてくる。また、応為と北斎が並んで同じ姿勢で筆を取る姿、散らかった家の中での賑やかそうな共同生活、そして現代にも残る名画《吉原格子先之図》の誕生を捉えたシーンなども収められている。
さらに、映像に登場する応為の傑作《吉原格子先之図》、北斎の代表作《富嶽百景》が描かれた劇中写真2点も新たに公開された。


©︎2025「おーい、応為」製作委員会
永瀬正敏(葛飾北斎役)コメント全文
繊細な線、力強い線、確信を得た点、、、
大森立嗣監督の筆、長澤まさみさんの筆、
皆さんが持ち寄ったそれぞれの筆と
様々な濃度の墨によって描かれた
一枚の合作作品の様な素晴らしい現場で
葛飾北斎として生きられた日々は
一生忘れられないものとなりました
いつも思う事は
揺れ動く不安定な感情の行く末を案じる時
ふと気がつくと、そこには必ず
大森監督の視線が寄り添っていただけている事
また
絵に魂を捧げ
大胆に自由に生きられた北斎の
“心”と言うべき存在のお栄(応為)
長澤まさみさんは
僕にとってまさに同様の存在でした
感謝しています
熱と信頼、そして確信
スピード感溢れる大森監督の現場は
今後の日本映画の基本になるはずです
始まりは
一つの小さな細い線を描くのにも
おぼつかなかった自分を
丁寧に諦めず
最後まで指導してくださった
絵画指導の先生方にも
心から感謝しています