冷たい強さの柴咲コウ、自信に満ちた亀梨和也の場面も
綾野剛主演映画『でっちあげ』異様な存在感放つ人物が続々登場するキャラクター映像解禁
2025.05.08 18:00
©︎2025「でっちあげ」製作委員会
2025.05.08 18:00
6月27日(金)に全国公開される綾野剛主演映画『でっちあげ ~殺人教師と呼ばれた男』のキャラクター映像と新場面写真が解禁された。
日本で初めて認定された教師から児童への体罰事件を描いた福田ますみのルポルタージュ『でっちあげ 福岡「殺人教師」事件の真相』を映画化した本作の主人公は、児童・氷室拓翔への体罰を理由に保護者の氷室律子から告発された小学校教諭・薮下誠一。その内容は聞くに耐えない虐めで、報道をきっかけに薮下は「史上最悪の殺人教師」と呼ばれ停職処分に。その後児童側を擁護する550人の大弁護団が結成され民事裁判へと発展するが、法廷は担当教諭の完全否認から幕を開けることになる。
監督は、映画『悪の教典』(12)や『怪物の木こり』(23)などのほか、ドラマ『新・暴れん坊将軍』でも監督を務める三池崇史。キャストには主人公・薮下誠一役の綾野剛のほか、柴咲コウ、亀梨和也、木村文乃、光石研、北村一輝、小林薫ら豪華キャストが顔を揃えた。
解禁されたキャラクター映像は、氷室律子(柴咲コウ)の息子・拓翔(三浦綺羅)が「先生から体罰を受けた」と打ち明ける告白から始まる。物語の中心人物である小学校教諭の薮下誠一(綾野剛)は怯えた表情で「やってません」と完全否定するものの、その後には常軌を逸した彼の行動が映し出される。また、「絶対に許すことができません」と力強く断言する保護者・氷室律子からは、有無を言わさない冷たい強さと共にどこかしら奇妙な空気が感じ取れる。真っ向から食い違う主張、そして異様な薮下の姿と、愛情深く見える律子の対比が物語への想像をかき立てる。
さらに、週刊春報の記者・鳴海三千彦(亀梨和也)は氷室夫婦に対して「私に任せてください」と自信たっぷりに言い放ち、教頭の都築(大倉孝二)は「認めてましたよね?」と薮下に詰め寄る。律子の夫・氷室拓馬(迫田孝也)が薮下に「出ていけ、暴力教師!」と怒号を浴びせる一方、薮下の妻・希美(木村文乃)の「あなたの味方だから」と語りかける様子からは、どんな状況になっても薮下を支える気概と愛情がにじむ。
加えて、校長の段田重春(光石研)が「とにかくまずは謝罪すべきだ」と重々しく言う様子は事なかれ主義が極まり、弁護士の大和(北村一輝)は「被告が体罰をしたと?」と自信ありげに淡々と詰め寄る。薮下の弁護士・湯上谷(小林薫)は「裁判は戦争ですよ」と老齢ゆえに鋭さを感じさせる町弁の空気を放つなど、濃厚な登場人物のキャラクターが描かれている。