入れ替わったマーガレット・クアリーは欲望を露わに
“最後通告”を受けたデミ・ムーアが劇薬で華やかな日々を取り戻す、映画『サブスタンス』予告解禁
2025.04.11 15:00
©︎2024 UNIVERSAL STUDIOS
2025.04.11 15:00
5月16日(金)に公開されるデミ・ムーア主演映画『サブスタンス』から本ポスターと予告映像が解禁された。
本作は第97回アカデミー賞では主演女優賞含む5部門にノミネートされたほか、本年度賞レース主演女優賞を次々と受賞。主人公のエリザベスを演じるデミ・ムーアは、かつて「ポップコーン女優」と呼ばれて悩んでいたキャリアを乗り越えて本作で再評価を獲得し、アメリカでは「デミッセンス」(デミ・ムーアのルネッサンス)という言葉が作られるほど今最も旬な女優のひとりとなった。
共演は、昨年話題を呼んだヨルゴス・ランティモス監督の『哀れなるものたち』にも出演し、弾けるような若さと美貌でデミに対峙するマーガレット・クアリー。監督と脚本を務めたコラリー・ファルジャは本作を執筆した理由を「年齢、体重、からだの輪郭などが、その〈理想の〉型から外れていく時、世間は、『お前は女としてもう終わりだ』と私たちに宣言します」「これこそが女性の監獄」と断言し、「これを吹っ飛ばす時が来た」と宣言している。
解禁された予告は、かつてのスター女優エリザベス(デミ・ムーア)が年齢による容姿の衰えを理由に「50歳の君はお役ゴメンだ」と“最後通告“を突きつけられる場面から始まる。エリザベスは容赦ない現実に打ちのめされるが、ある美と若さを取り戻すとい禁断の再生医療〈サブスタンス〉の存在を知り自らその薬を接種するや、弾けような美しさと若さを持つエリザベスの上位互換・スー(マーガレット・クアリー)が誕生する。
「それぞれは7日で入れ替わる。2つで1つだから。」という絶対的なルールのもと、華やかな日々を再び手にいれたように思えたが、お互いの役割をこなす日々は束の間、「7日間じゃ足りない!」と次第に欲望をあらわにするスー。「想像のはるか先で暴走する、狂気のエンタテインメント」のナレーションのもと、2つの〈自分〉による壮絶なバトルととんでもない展開を匂わせるカットの応酬がカラフルでポップに、そして醜悪に展開されていく。
併せて解禁されたポスターは、かつてエリザベスの番組でのキメポーズだった“投げキッス“を、エリザベスの後釜に収まったスーがそっくり踏襲する姿を捉えたシニカルで象徴的なデザインとなっている。