悪役なのに魅力的、特に愛すべきキャラクターとは？
俳優陣の演技に称賛の声続出、Netflix『おつかれさま』監督が明かすキャスティングのこだわり
2025.04.03 17:30
2025.04.03 17:30
3月7日(金)より初回が配信され、3月28日(金)に完結したNetflixシリーズ『おつかれさま』。1960年代の済州島から2025年のソウルまでを舞台に、主人公たちの人生の軌跡と絆を描く本作は、物語にさらに深みを与える俳優陣の演技を称賛する声が続出している。
主演を務めるのは、韓国で“国民の妹”と言われるIUと“国民の彼氏”と呼ばれるパク・ボゴム。初共演となる2人は、自由奔放で無垢なエスンと一途で誠実なグァンシクをそれぞれ演じている。脇を固めるキャスト陣には、年を重ねたエスン役とグァンシク役に『クイーンメーカー』のムン・ソリと『夫婦の世界』のパク・ヘジュン。エスンの母親として必死に働き、ぶっきらぼうでありながらも娘に無償の愛を与えていたグァンレ役に『ザ・グローリー』のヨム・ヘラン。さらにエスンの母の再婚相手で、グァンレ亡き後はエスンを働かせて家計を支えさせたビョンチョル役を『Mr.プランクトン』のオ・ジョンセが好演している。
そして、エスンとの出会いは最悪だが情に厚い一面を持つビョンチョルの後妻・ミノク役に『シスターズ』のオム・ジウォン。一人息子への期待値が高く、エスンに嫌味をぶつけることも多いグァンシクの母・ゲオク役に『私の解放日誌』のオ・ミネ。エスンがお見合いをさせられそうになったお金持ちのサンギル役に『ウ・ヨンウ弁護士は天才肌』のチェ・デフン。そしてエスンとグァンシクの娘・クムミョンに一目惚れし、付き合ったり別れたりを繰り返す青年・ヨンボム役を『恋するムービー』のイ・ジュニョンが演じている。
IUとは『マイ・ディア・ミスター～私のおじさん～』以来2度目のタッグとなるキム・ウォンソク監督は、本作について「俳優たちの自然な演技と、キャスト全体が違和感なく調和することを何よりも大切にしています。このシリーズには多くのキャラクターが登場し、時間とともに関係が進化していくため、その状況や変化の流れを正確に表現することが重要でした」と言及。さらに、キム監督はエスンとグァンシクの他に、愛するキャラクターとしてサンギル（チェ・デフン）の名を挙げた。「このドラマの本当の悪役は“時代そのもの”ですが、キャラクターの中での悪役はサンギルです。 焼き栗を投げたいほど悪いキャラクターなのに面白いんです。悪い人であっても笑わせることができることを示せる人物であり、デフンは撮影の度に期待の2倍以上に応えてくれました」と告白。デフンの演技によって、サンギルは悪役にとどまらず、魅力的な存在へと昇華された。
作品を見た視聴者からは、「IUさんボゴムさん脇をかためる俳優人の方々とても素晴らしい」「ヨム・ヘランはもちろんのこと、脇を固める海女のみなさまの配役がすばらしいし、角砂糖男（サンギル）は嫌な役が似合いすぎる」「開始数分で目頭が熱くなり毎話最後には涙腺崩壊させるIU×ボゴムの演技に加えてキャラクターある俳優たちが超豪華」などと称賛の声が続々と寄せられている。
そんな視聴者に向けてパク・ボゴムは、「人生を生きていると、笑ったり泣いたりする時期があります。そのような時期の中で、寒さに凍りつかないように、本作を通して皆さんの心に温かい春が訪れ、きれいな花の種をしっかりと抱き、素晴らしい花が咲く季節が訪れるといいなと思います」とメッセージを贈っている。
