会話はほぼプライベート!?今後のシリーズ化への期待も語る
積み重ねてきた2人の時間がここに、向井康二×室龍太の絆を垣間見る『ムロムカイ』開幕
2025.01.29 19:00
2025.01.29 19:00
Snow Manの向井康二と室龍太が構成・出演を務める舞台『ムロムカイ』が、1月27日より東京グローブ座にて開幕。1月26日に公開ゲネプロと囲み取材が行われた。
舞台は、室が向井に「引っ越しをしたい」と電話で相談する場面から始まる。理想の新居に引っ越すことができ、ご機嫌……と思っていたら突然向井が登場、びっくりする室。なんと室の部屋の上は向井の部屋だった! 引っ越し祝いと称していらない家電を押し付けようとする向井に怒ったり、時代劇に出演することになった室のためになぜか向井が殺陣を教えたり。途中でファンからの質問コーナーも挟みつつ、きちんと台本があるもののようでもあり、日常のようでもある2人のやりとりが続いていく。やがて、室から向井へとある「相談」が持ちかけられて……という内容。
鮮やかな殺陣でさすがの身体能力を向井が見せたかと思えば、あっという間にわちゃわちゃのコントが始まる。向井のボケに延々と室が突っ込んでいたかと思えば、今度は室がインパクト大の女装で現れる。ゲネプロ後の囲み取材で「これはコント? お芝居?」と質問され、向井が「皆さんに考えて欲しいです。本当に、るーたくん(室)と喋ってるのをファンのみんなが見てる感じ? 僕らの世界観をちょっと覗き見するぐらいのイメージ」と語ったように、一言でカテゴライズするのがとても難しい作品だ。
しかし、一番強く感じたのは「舞台上の2人、楽しそうだなあ」ということ! 構成も2人で行っているという今作、セリフはほぼ“ノンフィクション”、舞台上に再現された室の部屋も、実は実際住んでいる部屋がほぼ再現されているというから驚き。質問コーナーはまさにフリートークで、ゲネプロでは「お互いの『ここ最高やん』というところを教えて」という質問が出ており、室は「思いやりがあるところ」、向井は「隣りにいると落ち着くところ」と答えるなど、2人の日常の関係性が垣間見えてくる。おそらく質問コーナーは日替わりなので、公演中には色々な発言が飛び出してしまうのでは? また、室が美容院に行くという設定の場面では向井がいろんな扮装で舞台上に現れ(明らかに大先輩・木村拓哉をパロディにした場面も)まさに「やりたい放題」の様相!
取材では、ゲネプロ前に向井がとても緊張していたことを室が暴露していたが、そんなことは微塵も感じさせないような、のびのびとした舞台の上での2人の佇まい。ときにゲネプロに来ていた記者やカメラマン、関係者をいじり、アドリブに見えるようなやりとりを繰り広げ……。Snow Manのメンバーとしてバラエティ番組などでも活躍している向井だが、関西弁でボケまくり、室に延々とツッコミを入れられる(もちろん、室がボケに回るターンもある)姿は、Snow Manでの彼とはまた違った一面だ。初めて2人のステージでの様子を生で観た人は、あまりにも息が合い、堂々と舞台をこなす様子に驚くのではないだろうか。ただ、この2人のことを以前……関西ジュニア時代から知っていた人と、向井のことをSnow Manデビュー後に知った人とでは、かなり受け止め方が違うはず。なぜならこの舞台で行われているやりとりは、彼ら2人がずっと「やってきたこと」だからだ。
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