温かみのあるメインビジュアル、キャストコメントも到着
相葉雅紀主演舞台『グッバイ、レーニン!』に堀内敬子、トリンドル玲奈、浅利陽介ら出演決定
2025.01.28 17:00
2025.01.28 17:00
東京・福岡・大阪での上演が先日発表された相葉雅紀主演舞台『グッバイ、レーニン!』のメインビジュアルと全キャストが解禁された。
原作は東西ドイツ統一を背景に時代の変化に翻弄される家族をハートフルに描いた同名映画。2003年にドイツで公開されると本国だけで600万人以上を動員、国内外の映画賞を数多く受賞したほか、ゴールデングローブ賞の外国語映画賞にもノミネートされるなど、ここ数十年で最も成功したドイツ映画の一つと言われている。2021年には、国家の政治的な背景ばかりでなくコメディ要素も織り込んだ家族にまつわる普遍的でハートフルな演劇作品として初舞台化。舞台版は映画の脚本を手掛けたベルント・リヒテンブルク自身による舞台化でありながら、演劇ならではの仕掛けも盛り込まれた作品となっている。
主人公は、東ドイツの首都ベルリンに母と姉と3人で暮らすアレックス。東ドイツ建国40周年記念日である1989年10月7日の夜、家族に内緒で反体制デモに参加したアレックスは、警官ともみあっていたところを偶然通りかかった母に見つかってしまう。母はそのショックから心臓発作を起こし昏睡状態に陥ってしまうが、ある日突然目を覚ました母にアレックスはある”ウソ”をつく。
今回の舞台で演出を手掛けるのは、2024年9月に新国立劇場の芸術参与に就任し、2026年9月より同劇場演劇部門芸術監督に就任予定の上村聡史。そして2024年に嵐としてデビュー25周年を迎え、近年ますます精力的に俳優活動を続ける相葉雅紀演じるアレックスを取り巻く登場人物には、個性豊かな俳優陣が集結した。
アレックスの母には、劇団四季出身で舞台のみならず数々のドラマ・映画に出演する堀内敬子。アレックスの恋人ラーラには、23年に初舞台を踏み、本作が2作目の舞台出演となるトリンドル玲奈。アレックスの同僚デニスには、幼少期より数々の作品に出演し個性派俳優として印象を残す浅利陽介。ケルナー家の近所に住むシェーファーには、舞台・映画・ドラマのほかナレーションなど多岐にわたる活躍をみせる西尾まり。アレックスが幼い頃に西ドイツに単独亡命したアレックスの父には、18年に自身の劇団を立ち上げ、第26回読売演劇大賞優秀男優賞、第28回同賞最優秀男優賞を受賞した山崎一が決定した。
これまで多くの作品で“歴史と分断”を描いてきた上村が相葉らと綴る東京発の『グッバイ、レーニン!』は、3月9日(日)の東京・PARCO劇場を皮切りに、福岡はキャナルシティ劇場、大阪は森ノ宮ピロティホールにて上演される。
キャストコメント一覧
堀内敬子
『グッバイ、レーニン!』の舞台化にあたり、今もなお続く世界の分断や不安を背景に、家族の絆や愛の大切さを改めてお伝え出来たらと思います。
子供を育てる中で、親は時に正義よりも平和を望むものだと感じる瞬間があります。未来を守るために選ぶその決断には、愛情と勇気が詰まっています。
才能あふれるキャスト・スタッフと共に、母親への「大きな愛」と「少しの嘘」で織りなす、笑いと涙に満ちた温かい物語を紡ぐことができるのが、何よりも楽しみです。
家族を想う気持ちが、時代の荒波にどう立ち向かうのか。そんなテーマを笑いと共に考えられる舞台をお届けできればと思います。
トリンドル玲奈
オーストリアとドイツに親戚がいるのですが、向こうの人なら皆が知っている映画「グッバイ、レーニン!」の舞台に立たせていただける事、そして大好きなLaraという役を演じさせていただける事、とても幸せに思います。
観に来てくださる皆さまに楽しんでいただけるように、丁寧に、そして精一杯努めます。
浅利陽介
作品を読んでみて信じていた考え方や慣習が突然変わったのにも関わらず新しい生活に順応する早さに矛盾を感じました。
デニスの台詞にありますが、「目に見えるものが絶対なのではない。そこにどんな物語が語られるかが重要なのだ。」人の数だけ真実があるということに恐さを感じました。こういう倫理的なことを考えると堂々巡りになりますが、舞台ではいつも通り素直に役を受け入れて演じたいと思いますっ!
西尾まり
学生時代に自分でチケットを取って海外に行ったのはドイツが初めてでした。そしてとても惹かれる国の一つです。ベルリンの壁が崩壊した8年後です。まだ、東側にはデパートが建設中で、やっとなにか次の生活に皆さんが馴染んできた様に記憶してます。その時にベルリンの壁博物館にいって、西側へ移動する為に作られたお手製の飛行機を見たり、勿論壁も見ました。まさか、自分が旧東ドイツ人の役をやるなんて!映画を見た方は勿論そうでない方も、当時の人の営み、激変していく生活、それぞれの思いが沢山詰まったお芝居です。全員でこの物語を、実在した歴史を、お客様に楽しく届けられたらと思います!
山崎一
多分、こういう家族は少なからずいたのだろうなぁと思うのです。何らかの事情で離ればなれで暮らさなければならなくなった家族の物語。西とか東ではなく心温まる家族の話。演出の上村さんがどんな演出をなさるのかとても楽しみです。
それから主役の相葉さんとは映画「ピカンチ」以来の親子役。楽しみにしています。