2024.12.10 07:00
©︎2025 Yukikaze Partners.
2024.12.10 07:00
竹野内豊主演映画『雪風 YUKIKAZE』がソニー・ピクチャーズ エンタテインメントとバンダイナムコフィルムワークスの共同配給により2025年8月に劇場公開されることが決定し、ファーストカットと超特報映像が解禁された。
本作の舞台は、平和な海がかつて戦場だった時代。太平洋戦争の渦中から戦後、さらに現代へと繋がる時代を背景に、懸命に生き抜いた人々の姿とその運命を壮大なスケールで描く。帰ることを夢見ながら戦い続けた兵士たちや、その無事を祈り、待ち続けた家族たち。ひとつひとつの人生にはどんな物語があり、それぞれが何を思い続けていたのか。
タイトルとなっている「雪風」とは、太平洋戦争中に実在した一隻の駆逐艦。有名な「大和」や「武蔵」などに比べると小型で軽量、高速で小回りの効く駆逐艦は、艦隊の前線に躍り出て魚雷戦を仕掛け、戦いの先陣を切るのが本来の役目だった。しかし太平洋戦争ではその機動性ゆえに戦闘及び艦隊護衛に加え、兵員や物資の輸送、上陸支援、沈没艦船の乗員救助などに駆り出され、“海軍一の働きもの”“海の何でも屋”として数々の戦場で消耗し、次々と海に沈んでいった。
主力だった甲型駆逐艦38隻のうちただ一隻、ほぼ無傷で終戦を迎えたのが「雪風」。戦いの中でこの艦は、敵の攻撃で海に投げ出された他艦の兵士たちを、時には敵味方関係なく救い続けた。さらに戦後は「復員船」として航海を繰り返し、外地に取り残された約13,000名を日本に送り返す。200名強の乗員で一度にその二倍三倍もの人々を救い、故郷に戻し続けた後も賠償艦として連合国側に引き渡され、再び駆逐艦としての役割を果たす。まさに戦争の後始末を背負い続け、アメリカを始めとする戦勝国からも讃えられたこの伝説の“不沈艦”の勇姿が、史実に基づいたフィクションとして甦る。
主演の竹野内豊が演じるのは「雪風」の艦長で、様々な資料を基に生み出されたオリジナルキャラクター・寺澤一利。絶えず冷静に指示を下し時には型破りな判断で激戦をくぐり抜けるリーダーシップと、武士道を信念に携え、いわゆる一般的な軍人像とは一線を画す澄み切った人間性を演じ切る。
なお本作は2024年5月から6月に撮影を終え、現在はポストプロダクション中。解禁されたファーストカットは竹野内演じる「雪風」艦長・寺澤を捉えており、超特報映像は製作中の本編映像を使用した壮大なスケール感とヒューマン・ドラマを予感させる映像となっている。
竹野内豊 コメント
戦争を経験していない自分が史実に基づく人物を演じることは、様々な不安もありましたが、気を引き締めて役に挑みました。2025年に日本は終戦80年を迎えます。昨今、残念ながら戦争を身近に感じる時代になり、変わりゆく日本の景色の中で本作が世に送り出されることにも必ず意味があるのだろうと、信じたいです。平和な未来を築き、美しい日本を守ってゆくには、私達は何を想い、何を大切にしていかなければならないのか。
この映画が一人ひとり、少しでも多くの皆様方の心に届き、考えるきっかけになれば幸いです。