2022年のジョウ・シュンとの共演作が日本初配信
ワン・イーボーが“静”の演技を醸し出す『我的朋友~映画に愛をこめて~』予告&シーン写真解禁
2024.12.07 10:00
2024.12.07 10:00
JAIHOにて本日12月7日(土)より日本初独占配信中の、ワン・イーボー主演短編映画『我的朋友~映画に愛をこめて~』から本予告とシーン写真3点が解禁された。
ワン・イーボー主演の3作『無名』『ボーン・トゥ・フライ』『熱烈』が立て続けに日本公開された“ワン・イーボー・イヤー“のトリとも言える本作。舞台となるのは1990年、中国のとある地方都市。病身の母親と暮らすチョウ(ジョウ・シュン)は、テレビで流れるアジア競技大会の閉幕式を見てひと時の安らぎを感じていた。翌朝、チョウが受付係として働く工場では、アジア競技大会の垂れ幕やパンダのマスコット「パンパン」の撤去作業が行われている。そこへ、遠方から戻ってきた詩人のリー(ワン・イーボー)が訪ねてくる。その夜、工場内の映画館で従業員とその家族向けに『大人は判ってくれない』の上映会が催され、鑑賞券の配布ともぎりを担当していたチョウの元へ、リーが再び訪ねてくる。
解禁された予告は、遠方から戻ってきた詩人リーが工場で開かれることになった映画の上映会に参加するため、会場を訪ねるシーンを映す。ぶっきらぼうに対応するチョウと無言でチケットを手渡すリーなど、あくまでも淡々と静謐に進んでいく時間が印象的に切り取られている。
またシーン写真3点は、詩人リーの静かな日常を切り取ったもの。ダンスや歌への高い評価のみならず、作品ごとに全く違ったキャラクターになりきる俳優としての存在感と演技力が話題のワン・イーボーが醸し出す<静>の演技をフィルムに映し出した印象的なカットとなっている。
本作を手掛けたのは、長編デビュー作の『八月』(2016)で第53回金馬奨最優秀作品賞、最優秀新人賞、国際批評家連盟賞、短編『下午过去了一半(原題)』(2020)で第71回ベルリン国際映画祭短編映画部門銀熊賞を受賞した、内モンゴル出身の新鋭チャン・ダーレイ。ワン・イーボーとジョウ・シュンがアンバサダーを務めるCHANELと中国最大級のインディペンデント映画祭「西寧FIRST青年映画祭」とのコラボレーションによって2022年に制作され、第73回ベルリン国際映画祭短編映画部門にも出品された。映画のラストにはフランソワ・トリュフォー監督の『大人は判ってくれない』(1959)が流れるなど、映画への愛と人間への温かいまなざしに満ちた作品となっている。