主題歌は奇妙礼太郎「主人公の強靭な行動力が詩のすべて」
のん主演『私にふさわしいホテル』本予告解禁、重要なモチーフあしらったポスタービジュアルも
2024.10.11 08:00
(C)2012柚木麻子/新潮社 (C)2024「私にふさわしいホテル」製作委員会
2024.10.11 08:00
のん主演で12月27日(金)に公開される映画『私にふさわしいホテル』のポスタービジュアルと本予告映像が解禁され、主題歌を奇妙礼太郎が担当することが発表された。
原作は話題作を次々と発表してきた柚木麻子のいちばん“危険な”作品ともいえる同名小説。『さかなのこ』で新たな魅力を発揮したのんが主人公・加代子を演じ、テレビドラマ、映画、舞台などあらゆるジャンルでヒット作を生み出してきた堤幸彦が監督を務める。
新人賞を受賞したにもかかわらず、未だ単行本も出ない不遇な新人作家・相田大樹こと中島佳代子(演:のん)。その原因は、大御所作家・東十条宗典(演:滝藤賢一)の酷評だった。文豪に愛された「山の上ホテル」に自腹で宿泊し、いつかこのホテルにふさわしい作家になりたいと夢見る加代子は、大学時代の先輩で大手出版社の編集者・遠藤道雄(演:田中圭)の力を借り、己の実力と奇想天外な作戦で、権威としがらみだらけの文学界をのし上がっていく。
ズタボロになっても何度でも立ち上がり、成功を己の力で引き寄せていく加代子。共演には田中みな実、服部樹咲、髙石あかり、橋本愛、橘ケンチ、光石研、若村麻由美など実力派を迎え、スカッと元気をもらえる“痛快逆転サクセスストーリー”が誕生した。
新たに解禁された本予告編の映像は、「男尊女卑クソじじい!」と睨みつける加代子の並々ならぬ憤りを感じさせるシーンからスタート。大御所作家・東十条宗典の書評により、不遇な新人作家となってしまった加代子が売れない作家として辛酸をなめる日々から脱却しようと逆襲を決意する姿が描かれていく。
東十条の仕事部屋に乗り込み、原稿にシャンパンをかける暴挙からはじまり、他人のフリをして東十条のお金で豪遊、果てには東十条の家庭崩壊を目論むなど、一見破天荒に見える行動をとる加代子だが、それもこれもすべては作家として活躍するという“夢を叶える!”との想いが故。「本当の才能を生かす方法を思いついた」と編集者・遠藤は何やら企み、加代子も「もちのろんです!」と決意を新たにする。そして主題歌が流れ、“しがらみだらけの文学界を舞台に文壇下剋上が始まる”というナレーションと共に「私ひとりで出来レースを覆しますから!」と宿敵・東十条と文学界へ挑む加代子の姿が収められている。
奇妙礼太郎が書き下ろした主題歌「夢暴ダンス」は、奇妙礼太郎BANDでバンドマスターを務める中込陽大と共同制作され、奇妙本人が詞曲を担当、BANDメンバーによりレコーディングされた。本楽曲の歌詞について奇妙は「主人公の衣装がどんどん変わってゆく楽しさと、夢を手に入れる強靭な行動力が詩のイメージのはじまりというかすべてです」、と楽曲が生み出されたきっかけを語り、さらに映画本編についても「抑えきれない衝動を爆発させ続ける主人公。いろんなものが吹き飛んだ後、奥に人を感じるというか、まっすぐに飛んでくる物があって、しばらく動けない」とコメントしている。
併せて解禁されたポスターは、満面の笑みを見せる加代子、苦悶の表情で加代子を追いかける東十条、そんな二人に意味深な視線を送る遠藤の三者三様の姿と切り取られたビジュアル。加代子が憧れ、多くの文豪たちが愛した「山の上ホテル」の外観のイラストや手書きの原稿やシャンパンなど、劇中で重要となるモチーフがあしらわれている。