特報映像も解禁、豪華キャストからコメントも
菅田将暉主演『サンセット・サンライズ』に井上真央、中村雅俊、三宅健ら 公開日は1月17日に
2024.10.10 08:00
©︎楡周平/講談社 ©︎2024「サンセット・サンライズ」製作委員会
2024.10.10 08:00
菅田将暉主演、宮藤官九郎が脚本を担当する映画『サンセット・サンライズ』の公開日が来年1月17日(金)に決定。追加キャストとコメント、特報映像が一斉解禁された。
監督は菅田と『あゝ、荒野』(17)でタッグを組み、2023年の『正欲』で第36回東京国際映画祭最優秀監督賞と観客賞を受賞した岸善幸。同じ東北出身である宮藤とのコラボレーションでは都会から移住した釣り好きサラリーマン⻄尾晋作と宮城県・南三陸で⽣きる住⺠との交流や、⼈々の⼒強さや温かさをユーモアたっぷりに描き、その背景にあるコロナ禍の⽇本、過疎化に悩む地⽅、震災などの社会問題と向き合いながら豊かなエンターテインメントに転化させた。
新型コロナウイルスのパンデミックで世界中がロックダウンに追い込まれた2020年。東京の大企業に勤める釣り好きの晋作(菅田将暉)は三陸の町で4LDK・家賃6万円の神物件に一目惚れし、気楽な“お試し移住”をスタートさせた。仕事の合間には海へ通って釣り三昧の日々を過ごすが、東京から来たよそ者の晋作に町の人たちは気が気でない。一癖も二癖もある地元民の距離感ゼロの交流にとまどいながらも、持ち前のポジティブな性格と行動力でいつしか溶け込んでいく晋作だったが、その先にはまさかの人生が待っていた。
今回解禁されたのは個性あふれる実力派キャストたち。晋作の移住先の大家で宇田濱町役場の企画課で空き家問題を担当、晋作との恋も予感させる町のマドンナ的存在・関野百香役には井上真央。宇田濱の漁師で百香の父、晋作の田舎暮らしの世話を何かと焼いてくれる頼もしい存在である関野章男役は自身も東北出身の中村雅俊が務める。
また、百香への思いをこじらせ、東京から来た“よそ者”の晋作が百香と距離を縮めるのに気が気でない独身男“モモちゃんの幸せを祈る会”の4人には、高森武(タケ)役に三宅健、倉部健介(ケン)役に竹原ピストル、山城進一郎役に山本浩司、平畑耕作役に好井まさおが抜擢された。
さらに晋作が務める大企業シンバルの社長で、どこか一風変わった大津誠一郎を演じるのは小日向文世。そして百香の勤務先の同僚でお節介だがみんなのまとめ役的存在の持田仁美役の池脇千鶴ほか、藤間爽子、芽島みずき、白川和子、ビートきよし、半海一晃、宮崎吐夢、少路勇介、松尾貴史と豪華クセありキャラ揃いとなった。
併せて解禁された特報には、東北に引っ越した晋作が出会う〈まさかの人生〉を捉えたもの。コロナ禍の都会を飛び出して東京から移住した晋作は、趣味の釣りを堪能し、自然を満喫。新鮮な海の幸に舌鼓を打ち、そして大家さんの百香に恋の予感も。突然現れた“東京のサラリーマン”の晋作に対抗心を燃やす地元の独身男たち〈モモちゃんの幸せを祈る会〉のメンバーたちや、ホヤをいきなり手渡す百香の父で漁師の章男など、行く先々で出会うのは一癖も二癖もある地元住民たち。これから始まるサプライズに溢れた晋作の人生を予感させる映像となっている。
なお、本作の撮影は映画『余命10年』(22)、『リボルバー・リリー』(23)、『青春18×2 君へと続く道』(24)などの今村圭佑が担当。音楽は、映画『百花』(22)やNHK・Eテレにて放送中の「ムジカ・ピッコリーノ」などのテレビ番組やCMの音楽制作も手掛ける網守将平。主題歌は『こちらあみ子』(22)での印象的な音づくりも記憶に新しいシンガーソングライターの青葉市子が手掛けていることも明らかになった。
井上真央(関野百香役)コメント
⼼の奥に静かにしまっていた想いと向き合うことは、
誰でも痛みを伴うことのように思います。
⼀歩前に進もうとする時の葛藤を、⾃分なりに⾒つめながら百⾹を演じました。
朝になれば陽はまた昇るように、再⽣の物語として⾒て頂けると嬉しいです。
中村雅俊(関野章男役)コメント
東日本大震災で被害を受けた南三陸の町で、井上真央さん演じる娘の百香と共同生活をしている漁師です。
そんな百香にも愛する人が現れ、戸惑いながらも応援する毎日を送るという優しい親父。
完璧なnativeの宮城弁を話すつもりが、宮城出身にも関わらず、反省の残る方言で演じてしまった。反省!!!そんな奴です。
三宅健(タケ〈高森武〉役)コメント
撮影の間の数週間、宮城や岩手の町に滞在させてもらいました。
東北の方々が経験されたあの痛みは、
当時東京にいた僕には到底わかり得るものではないと思いますが、
タケという役を通して、土地の言葉を使い、土地のものをいただき、
この土地から感じられる空気感や、一度受け入れたらとことん人を無防備にさせてしまう情の深さを、
たくさん浴びながら精一杯演じさせていただきました。
また、撮影の間に芽生えた僕ら演者の“暑苦しい友情”にも是非ご注目ください!
このような作品の一部になれたこと、この作品のおかげで出会えた皆様との御縁に感謝します。
竹原ピストル(ケン〈倉部健介〉役)コメント
“宇田濱町”のモデルとなっている岩手県、宮城県の海沿いの街には、これまでの音楽活動の中で散々お世話になってきたいくつかのライブハウスがあり、頼もしいマスター達がいて、優しく親切なスタッフさん方がいて、あたたかくライブにお付き合い下さるお客さん方がいます。
毎度毎度、とても楽しく豊かな時間を過ごさせていただいています。
要所要所、そんな皆さんのお顔をお守りのように思い浮かべつつ撮影に参加していました。
ぼくは“ケン”役を担当させていただきました。
彼が“宇田濱町”や宇田濱の仲間達に抱いている深い愛着、ときに執着をしっかりと表現できていたら嬉しいですし、それはそっくりそのまま、ぼくが上記のような皆さんへ抱いている深い愛着、ときに執着です。
その想いを伝えるチャンスをいただいた、という意味でも、この作品に出演させていただけたことが嬉しかったです。
それぞれ守りたいもの、守ってきたものがあって、それぞれ守りたい理由、守るための手段があるのかなと思います。それぞれであるがゆえにときに摩擦を起こしますが、その摩擦からこそ生じるぬくもりに触れることができるような、優しい優しい作品だと思います。
出演の機会をありがとうございました。
皆さん、どうぞご覧下さい!
山本浩司(山城進一郎役)コメント
この作品において自分に出来ることは何か?それはクランクアップのその日まで山城という役を演じ切ること。そんな当たり前のことを深く自分に誓い撮影に入りました。試写当日、果たして自分は何ができたか?なんてどうでもいい、心根のあたたかい映画がそこにありました。是非劇場でご覧ください!
好井まさお(平畑耕作役)コメント
町役場に勤める耕作を演じさせて頂きました。
コロナ禍のもと震災復興に奔走する、百香の幸せを心から祈る、ケン、タケ、山城、耕作の祈る会メンバーが愛くるしくてたまりません。そして出てくる料理が、全部美味しそうで、実際とんでもなく美味!
晋作を演じる菅田さんの食べっぷりを見たらむっちゃ腹減ります。是非映画館に足を運んでください!
小日向文世(大津誠一郎役)コメント
撮影現場からの帰り道、車中から見た気仙沼の海に沈む夕陽の美しさに呆然としました。
主人公と関わる、震災を乗り越えた人々の素朴さと力強さが印象的で、あらためてこの日本という国の自然と人々に対して、愛おしさと感動をこの作品から受けました。
終わり頃に流れる「おもいでのアルバム・いつのことだか思い出してごらん」がいつまでも心に残ります。