「まさか自分が主題歌を」歌声流れる予告も解禁
映画『アイミタガイ』主題歌を主演・黒木華が担当、名曲「夜明けのマイウェイ」をカバー
2024.09.06 07:00
©︎ 2024「アイミタガイ」製作委員会
2024.09.06 07:00
11月1日(金)より全国公開される映画『アイミタガイ』の主題歌が主演・黒木華による「夜明けのマイウェイ」のカバーに決定し、楽曲が流れる本予告映像が解禁された。
中條ていによる同名小説を映画化した本作には黒木のほか、共演に中村蒼や藤間爽子ら実力派俳優が集結し、人間ドラマのアンサンブルを奏でる。監督は来年2月に『大きな玉ねぎの下で』の公開を控える草野翔吾が務める。
解禁された本予告映像は、梓(黒木華)と中学時代からいつも傍らで背中を押してくれていた親友・叶海(藤間爽子)との突然の別れから幕を開ける。心の支えを失って立ち止まってしまった梓は、返事がくることはないとわかっていても叶海にメッセージを送り続けていた。そして、そんな梓を支えたいと願う恋人の澄人(中村蒼)、梓の叔母(安藤玉恵)、ある過去を抱えた老婦人こみち(草笛光子)、叶海を失った両親・優作(田口トモロヲ)と朋子(西田尚美)、叶海と生前に関わりのあった児童養護施設の所長(松本利夫)らの姿が次々と映され、物語は動き始める。「残された人々の想いが繋がり 小さな奇跡が起こる」というナレーションの直後、叶海へ宛てた読まれるはずのないメッセージに一斉に既読がつく。
梓の祖母・綾子(風吹ジュン)が、“相身互い”とは「気がついてないだけで、色んな想いが巡って、自分のところに届いているんよ」と優しく語りかける通り、一期一会の連鎖が思いもよらない幸せの歯車を動かしていく。最後に、笑顔を浮かべながら涙を拭う梓の元に届いた想いとは。
黒木が歌う「夜明けのマイウェイ」は、70年代に放映された連続ドラマの主題歌として俳優であり音楽家の荒木一郎が作詞・作曲した楽曲。前向きなメッセージが込められた歌詞が驚くほどに物語と重なり、この曲を主題歌としてカバーしたい意向が脚本の制作段階から制作陣の念頭にあったという。誰が歌うべきかを検討していた時、やはり梓本人が歌うべきではないかと考え、主演の黒木がボーカルを担当することが決定した。
これまでCMやバラエティ番組でその透き通るような歌声を披露してきた黒木だが、映画の主題歌を担当するのは今回が初。本楽曲は梓を巡る人々の想いが巡り大きな輪になっていく本作にふさわしく、「悲しみをいくつかのりこえてみました」という印象的な歌詞から始まる。「高らかに歌い上げるのではなく、プライベートで語りかけるようなイメージにしたい」という監督の希望のもとアレンジが加えられ、登場人物たちの未来、延いては等身大の日常が描かれたこの映画と地続きに続いていく観客一人一人の日常も照らすような柔らく温もり溢れる黒木の歌声が、物語の余韻を包み込む珠玉のバラードとなった。黒木は「まさか自分が主題歌を歌わせていただくことになるとは思わず、とても緊張しています」「温かい気持ちで聞いていただけると嬉しいです」とコメントを寄せた。
なお本作は、韓国・釜山にて10月2日~11日に開催予定の第29回釜山国際映画祭で、映画祭を代表する部門の一つでもあるコンペティションのジソク(Jiseok)部門に正式出品されることが決定している。
黒木華 コメント全文
まさか自分が主題歌を歌わせていただくことになるとは思わず、とても緊張しています。
歌唱指導の先生のおかげでなんとか形になりました。
温かい気持ちで聞いていただけると嬉しいです