2024.05.14 12:00
©︎2024 映画「朽ちないサクラ」製作委員会
2024.05.14 12:00
6月21日(金)に全国公開される杉咲花主演映画『朽ちないサクラ』の新場面写真が解禁された。
原作は「孤狼の血」「佐方貞人」「合理的にあり得ない」など数々のシリーズが映像化されている柚月裕子の同名小説。県警の広報職員という本来は捜査する立場にない主人公が親友の変死事件の謎を独自に調査し、事件の真相と次第に浮かび上がる“公安警察“の存在に迫っていく異色の警察小説となり、発行部数は続編の「月下のサクラ」と合わせて累計40万部を刊行している。
主人公の県警・広報職員26歳の森口泉を演じる杉咲花は、『市子』『52ヘルツのクジラたち』『片思い世界』と映画での主演が続く実力派俳優。単独主演作となる本作では、“事務職のお嬢ちゃん”が自責と葛藤を繰り返しながら、強さを手に入れていく姿を繊細な演技で体現した。
メガホンをとるのは『帰ってきた あぶない刑事』(5月24日公開)の監督に抜擢された原廣利。長編映画第2作となる本作では、警察×サスペンス×ミステリーという王道のエンタテインメントに洗練されたノワールの味付けを施し、主人公が己の正義感に目覚めていく成長譚に仕立ててた。また、放送中のNHK連続テレビ小説『虎に翼』で音楽を担当する森優太が本作でも音楽を担当している。
本作の物語は、現役神職による度重なるストーカー行為の末女子大生が殺害され、被害者は警察にストーカーの被害届を出していたが、受理が先延ばしにしていた事が判明し地元紙に警察の不祥事であるとスクープされるところから始まる。事件の発端となった生活安全課に勤務する磯川は(萩原利久)は、警察学校の同期で好意を寄せる泉(杉咲花)に、被害届を先延ばしにしている間に行われた慰安旅行のお土産を渡す。泉は磯川からお土産をもらった話を、親友・千佳(森田想)に話すが、千佳は地元新聞社の記者。この警察の不祥事が連日メディアで取り沙汰されると泉は千佳が記事にしたのではと疑うが、千佳は「本当に違うから、信じてよ」「疑いは絶対はらすから、その時は謝ってよ」と言い残して泉の前から立ち去り、数日後千佳が変死体で発見される。
今回解禁された場面写真は、泉(杉咲花)と磯川(萩原利久)を捉えたもの。疑い、喧嘩別れをしたまま親友の千佳(森田想)を亡くした泉は、捜査権のない警察職員にも関わらず千佳の死の真相を明らかにすることを誓い、そんな泉に密かに恋心を寄せ、落ち込む泉をそばで励まし捜査に協力する磯川。解禁された写真では、事件の鍵となる神社に辿り着く様子や、仕事の後にファミレスで情報交換し合う様子が切り取られ、真相解明に動き出した二人が徐々に信頼関係を築いていく姿が映し出されている。
『十二人の死にたい子どもたち』(19)ぶりに2度目の共演で同世代の杉咲と萩原は、本作では警察学校の同期で、捜査を共にするバディとして息の合った掛け合いを見せる。出演作が続々と話題を呼び、NHK連続テレビ小説『おちょやん』(20)で共演した成田凌や、現在フジテレビで放送中のドラマ『アンメット』で共演中の若葉竜也など、相手役を務める俳優にも注目が集まる杉咲。本作では少しずつ磯川を信頼し、事件の真相に迫っていく泉の強さ、そして程よい距離感を保ち泉をサポートする頼もしい磯川の名バディが真相解明に向かう姿が描かれている。