過酷さだけでなく豊かな時間も捉えた場面写真も一挙解禁
不安気な河合優実を佐藤二朗と稲垣吾郎が見守る 映画『あんのこと』メインビジュアル解禁
2024.04.24 11:00
『あんのこと』メインビジュアル ©︎ 2023『あんのこと』製作委員会
2024.04.24 11:00
6月7日(金)より新宿武蔵野館ほかで全国公開される入江悠監督最新作『あんのこと』のメインビジュアルと場面写真が一挙に解禁された。
本作は、2020年6月に掲載された「少女の壮絶な人生を綴った新聞記事」を基に描く人間ドラマ。機能不全の家庭に生まれ、虐待の末に薬物に溺れる少女が、人情味あふれる型破りな刑事をはじめとした人々に出会い、生きる希望を見いだしていく。しかし、微かな希望をつかみかけた矢先、どうしようもない現実が彼女の運命を残酷に襲う。
主人公の杏を演じるのは、TBSドラマ『不適切にもほどがある!』でも注目を集め、先日には主演作『ナミビアの砂漠』が第77回カンヌ国際映画祭監督週間へ出品されることが決定した河合優実。本作では入江監督が「河合さんでなければこの映画は撮れなかった」と口にしたほどの圧倒的リアリティーで、杏の苦しみと喜びを体現している。さらに杏に更生の道を開こうとするベテラン刑事の多々羅を佐藤二朗、杏と多々羅を取材するジャーナリストの桐野を稲垣吾郎が演じている他、杏の母親役の河井青葉や、シングルマザー役の早見あかりといった実力派が脇を固める。
解禁となったポスタービジュアルは、不安気な表情の杏が歩く姿を多々羅と桐野がそばで見守る、まるで3人の関係性を表現したようなビジュアル。観る者に強く訴えかける「彼女は、きっと、あなたのそばにいた」というコピーも添えられている。
併せて解禁された場面写真には、杏と杏の人生に交差する人々の様々な姿が切り取られている。入江監督が「たしかに彼女の人生は過酷といえます。と同時に、彼女にも楽しく豊かな時間はあったにちがいない。そう考えたとき、彼女の人生と並走し、その体温を身近に感じてみたくなったんです。」と語るように、取調室での多々羅と杏や、予告の冒頭でも印象的な泣き崩れる杏を多々羅が抱きかかえる様子など、杏の過酷な暮らしを映す一方、介護の仕事に携わった老人ホームや、多々羅や桐野と3人で行ったラーメン屋のシーンでは笑顔が見られ、彼女の生き生きとした瞬間も見ることができる。
また、本作のムビチケカードが4月26日(金)より全国の上映劇場(※一部劇場を除く)にて発売決定。さらに5月8日(水)には完成披露上映会の開催も決定した。上映会では劇場公開に先駆けて映画本編と河合優実、佐藤二朗、稲垣吾郎、そして入江悠監督による舞台挨拶を見ることができ、チケットは明日4月25日(木)11時より先行抽選販売「プレリザーブ」が開始される。