木村祐一&藤井隆が登場する本編映像が初解禁
映画『笑いのカイブツ』M-1王者の令和ロマンが漫才指導したことが明らかに、コメントも到着
2023.12.26 08:00
©︎2023「笑いのカイブツ」製作委員会
2023.12.26 08:00
2024年1月5日(金)より全国公開される岡山天音主演映画『笑いのカイブツ』から本編映像が初解禁され、M-1グランプリ2023王者の令和ロマンが漫才指導を担当したことが明らかになった。
本作はラジオ番組や雑誌へのネタ投稿で圧倒的な採用回数を誇り、“伝説のハガキ職人”と呼ばれた実在の人物・ツチヤタカユキによる同名私小説の映画化。原作の熱量はそのままに、ツチヤを演じる岡山天音のほか、仲野太賀、菅田将暉、松本穂香、片岡礼子と名優たちが集結し、痛々しいほど純粋に自分の信じる道を猛進するツチヤの不器用な生き様を描く。
解禁された本編映像は、木村祐一と藤井隆が劇中の「大喜利テレビ番組」に出演しているシーン。殴り書きしたネタ帳で埋め尽くされている部屋で、大喜利番組を流しながらネタを書いているツチヤ(岡山天音)。番組のMCがツチヤの大喜利回答を読み上げる声が聞こえ、スタジオが笑いに包まれる。そして判定の結果「おめでとうございます!レジェンドに昇格です」と声が響き渡る。
また、令和ロマンは人気お笑いコンビベーコンズの西寺(仲野太賀)と水木(板橋駿谷)の漫才指導を担当。漫才シーンの台本は原作者のツチヤタカユキが本作のために書き下ろしたもので、実際にエキストラの観客の前で撮影された。長回しの漫才シーンは一発撮りで、劇場で観覧しているかのような臨場感のあるシーンとなっている。
松井ケムリ(令和ロマン)コメント
ツチヤタカユキという人間の持つ笑いへの情熱は、お笑い芸人である自分ですら簡単に羨ましいとは言えないくらい狂気的なものでした。私は絶対ツチヤにはなれないし、おそらく自分はツチヤが思う間違った人間なんだと思います。こんな才能がまだこのお笑いの世界には潜んでいるのだと思うとワクワクします。
そんなツチヤが文字通り命を削って書いたベーコンズのネタは、台本を見た時点で実際に動いている2人が想像できるほどベーコンズへの愛に溢れているものだと思いました。またそのネタを表現するベーコンズのお二人のパワーもすさまじく、初めてお二人の漫才を見せていただいた時から、人間と人間がぶつかり合う、漫才の本質のようなものがすでにありました。私はコンビでツッコミという役割ですのでその点で言うと、仲野太賀さんには天性のツッコミの才能があるように思います。ただ上手いだけでなく、その人にしかできないテンポやトーンで自分自身をさらけ出すようなツッコミこそが魅力的なツッコミであり芸人としての色気だと僕は思いますが、仲野太賀さんには最初からそれが備わっていると感じたからです。
このような素晴らしい作品、素晴らしい漫才に少しでも関わらせていただいたことを非常に光栄に思います。
髙比良くるま(令和ロマン)コメント
どうも、ベーコンズに漫才を教え芸人・令和ロマンくるまです。
俳優さんという芸人の上位職業の方への恐れをグッと堪え、板橋さんと仲野さんに熱血指導を施しました。
濃密な授業を行う予定が、板橋さんと仲野さんのほぼ文句のないパフォーマンスを見せられ、脂汗かきながら搾り出した小ボケや、重箱の隅を突くような所作への指摘を繰り出したものの、溢れる才能がそれらを一発で吸収し、私の苦笑いと共に立てた親指で稽古は終了しました。そんな苦い思い出を振り切って鑑賞させていただきました。圧巻でした。開始1秒から心を抉られたままエンドロールでした。人を笑わせたい衝動と、群衆に紛れることができない身体のミスマッチ。これほどの不幸はそうそうないでしょう。だって勉強やスポーツだったら流石に報われますよこの努力量は。これぞお笑いの難しさで、儚さで、くだらなさだと再認識させられましたね。
芸人を扱う作品は数多くあれど、最もリアルな映画、リアリティがあるんじゃなく、リアルな映画です。