話題の肉体改造は「最も厳しい挑戦のひとつだった」
ザック・エフロン主演、“呪われたプロレス一家”の実話を描くA24新作『アイアンクロー』4月公開
2023.12.19 11:00
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2023.12.19 11:00
ザック・エフロンが主演を務める映画『THE IRON CLAW』が、邦題『アイアンクロー』として2024年4月5日(金)より公開されることが決定し、場面写真が公開された。
『ミッドサマー』『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』などを手掛けてきた映画会社A24が製作・配給を務める本作は、「ナショナル・ボード・オブ・レビュー賞」でキャストたちが「アンサンブル演技賞」に輝いた。さらに同賞が発表した2023年トップ10には『キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン』『バービー』『オッペンハイマー』などとともに選出。批評家たちからは「圧倒的に打ちのめされる」(IndieWire)、「脳裏にずっと焼き付いて離れない!」(Deadline)など12月22日の北米公開を前に高評価を得ている。
“アイアンクロー=鉄の爪”を得意技とし、1960~70年代に日本でもジャイアント馬場やアントニオ猪木らと激闘を繰り広げたアメリカの伝説的なプロレスラーのフリッツ・フォン・エリック。本作はそのフリッツを父に持ち、世界ヘビー級王者になることを宿命づけられた兄弟の実話をもとに、彼らが辿った壮絶な道のりが長男ケビンの視点からドラマチックに描かれる。いつしか“呪われた一家”と呼ばれるようになった一家は、リック・フレアー、ハリー・レイスといった人気レスラーたちとの激闘のなかで栄光を築き上げながらも、相次ぐ悲劇によって引き裂かれそうになっていく。
先日ハリウッド殿堂入りを果たしたザック・エフロンが演じるのは長男ケビン。本物のプロレスラーと見紛うほど肉体を披露するエフロンは、肉体改造について「今までで最も厳しい挑戦のひとつだった。経験したことのない過酷なトレーニングと食事制限を始めた。ワークアウトから戻って、ワークアウトして、撮影して、またワークアウトみたいな感じだった。辛かったよ、でも結果的にそれはケビンとは何者なのかという深い洞察につながった。彼が自身の運動能力やプロレス、肉体に捧げようとしたものや、完璧を求める姿勢が見えてきたんだ」とコメントした。
そして次男デビッド役を『逆転のトライアングル』や『ザリガニの鳴くところ』などで近年活躍がめざましいハリス・ディキンソン、三男ケリー役をDisney+で配信中の人気ドラマ『一流シェフのファミリーレストラン』で第80回ゴールデングローブ賞主演男優賞(テレビ部門ミュージカル・コメディシリーズ)を受賞したジェレミー・アレン・ホワイトが演じる。そのほか『キャッシュトラック』のホルト・マッキャラニーが父フリッツ役、実写版『シンデレラ』のリリー・ジェームズがケビンの妻パム役、『ER緊急救命室』のモーラ・ティアニーが信心深い母ドリス役を務める。さらに、米プロレス団体AEWの現役王者マクスウェル・ジェイコブ・フリードマンが本作のエグゼクティブ・プロデューサーを、元WWE王者のチャボ・ゲレロ・ジュニアがプロレスシーンのコーディネーターを担当し、それぞれレスラー役で劇中にも登場する。
監督を務めるのはカナダ出身のショーン・ダーキン。『マーサ、あるいはマーシー・メイ』や『不都合な理想の夫婦』などこれまでインディペンデント映画で高い評価を得てきたダーキン監督は自身を「プロレス狂」と呼ぶほどのプロレスファンで、フォン・エリック兄弟には並々ならぬ想いがあったという。監督は「なぜ、あれほどまでにフォン・エリック兄弟に惹かれたのだろう。彼らは他に類を見ないエンターテイナーで、彼らの華やかなプロレスは観ていて最高に楽しかった。それに、今のプロレスの基盤になったスタイルでもある。しかし、それよりも僕の心を捉えて離さなかったのは、彼ら家族の喪失の物語だったんだ」とコメントした。