「全員が18歳に戻ったようだった」とコメント
ザ・ローリング・ストーンズ新作プロデューサーがポール・マッカートニーとのセッションを振り返る
2023.10.31 19:45
(Photo: Mark Seliger)
2023.10.31 19:45
ザ・ローリング・ストーンズの新アルバム『Hackney Diamonds』のプロデュースを務めたアンドリュー・ワットが、同作にポール・マッカートニーが参加した経緯を語った。
ザ・ローリング・ストーンズ以外にも、オジー・オズボーン、ポスト・マローン、エルトン・ジョン、イギー・ポップ、デュア・リパなどのアーティストのプロデュースを務めたアンドリュー・ワット。今では各方面から引っ張りだこな33歳だが、Rolling Stone誌のインタビューによると彼は2022年の秋にバンドと作業を開始したときにミック・ジャガーに「レコーディングはLAで11月から開始する」と言われたようだ。
「カレンダーを見ながら、“ポール・マッカートニーのレコーディングと被ってる……”と思ったんだ。ザ・ローリング・ストーンズは2022年の11月から12月前半にかけて、1ヵ月間通してレコーディングをする予定だった。ポール・マッカートニーとの仕事をキャンセルするべきじゃない理由は、説明しなくてもいいだろう。
だからミックに電話して、“聞いてほしい、その期間に仕事はできるんだけど、合間の4〜5日間はポール・マッカートニーとの仕事が入ってるんだ”と伝えた。彼は了承してくれて、そこで電話を切ったんだ。そこから僕は“人生で最もアホな質問を訊くかもしれない”って思いながら、彼にもう一度電話をした。“新作でポール・マッカートニーにベースを弾いてほしいと頼んだらどうだろう?”ってミックに提案したら、彼に“素晴らしいアイディアだね”って言われた。だから僕はポールに電話して、ベースを弾いてほしいと頼んだら彼は快く了承してくれたんだ」
また、彼はザ・ローリング・ストーンズとポール・マッカートニーのレコーディングセッションについても語った。
「そのときの感情は説明できない。ポールの笑顔は徐々に大きくなって、3か4テイクほどをレコーディングしたよ。彼をお見送りしているときに、彼は僕に向かって“ビートルの私が今ストーンズと一緒にベースを弾いたなんて!”と言ったんだ。彼らはスタジオでレコーディングしているとき、まさに18歳に戻ったようだったし、音源でもそれを聴くことができるよ」