©2023「花腐し」製作委員会
2023.10.17 17:00
11⽉10⽇(⾦)より全国公開される綾野剛主演映画『花腐し』から本編特別映像が解禁された。
2人の男と1人の女が織りなす湿度の高い男女の物語を描く本作は、『赫い髪の女』(1979年)、『キャバレー日記』(1982年)など日活ロマンポルノの名作から、『ヴァイブレータ』(2003年)、『共喰い』(2013年)などの脚本を手がけてきた荒井晴彦による監督作品の4作目。芥川賞受賞の松浦寿輝による同名⼩説に“ピンク映画へのレクイエム”という荒井ならではのモチーフを⼤胆に取り込んでいる。
主人公・栩⾕(綾野剛)は監督だが、斜陽の⼀途にあるピンク映画業界でもう5年も映画を撮れていない。梅⾬のある⽇、栩⾕は⼤家から、とあるアパートの住⼈への⽴ち退き交渉を頼まれる。その男・伊関(柄本佑)は、かつてシナリオを書いていた。映画を夢⾒た2人の男の⼈⽣は⼥優・祥⼦(さとうほなみ)との奇縁によって交錯していく。
公開された本編特別映像は、栩⾕(綾野)と伊関(柄本)の対話に惹き込まれる出会いのシーン。⾃⾝のアパートの家賃の⽀払いに困っていた栩⾕は、⽀払いを待ってもらう代償として、⼤家からある提案を持ちかけられる。それは⼤家の所有する取り壊し予定の古いアパートへ居座り続ける男がいるため、⽴ち退きを依頼してほしいというものだった。
気の向かないままアパートを訪れ、なぜか居座り続ける伊関に要件を伝える栩⾕だったが、⼈を喰ったような対応を続ける伊関に栩⾕はイラついてしまう。⾃⾝の役割を果たすために凄んでみるものの、どうしても⼈の良さを隠すことできない栩⾕。そして図々しい態度をとりながらもどこか飄々と憎めない伊関。本格的な共演は初めてだという綾野剛と柄本佑が静かながらもどこか滑稽さを醸し出す。