「人が演奏している音楽を聴きたい」と語る
キース・リチャーズがラップとポップスは“音楽的ではない”と嫌う
2023.09.25 16:50
By Raph_PH - CC BY 2.0,
2023.09.25 16:50
10月20日に18年振りのオリジナル・アルバム『Hackney Diamonds』をリリースするザ・ローリング・ストーンズ。9月6日にリードシングル「Angry」をリリースし、アルバムに向けてメディア出演を積極的に行っているレジェンドバンドだが、先日キース・リチャーズがThe Telegraphのインタビューにてラップとポップスが好きではないと語った。
今年80歳になるキースは、ラップを“人が怒鳴っているだけ”と形容し、「あまりラップのように人が私に向かって怒鳴ってるの聴きたくないし、それを“音楽”だと言われるのが好きじゃない。誰かに怒鳴られるのは家を去らなくても聞くことができるからな」と、ラップが音楽的ではないと感じているとコメントした。
また、ポップスに対しても「ポップスに対しての文句も言いたくない。ポップスは常にゴミだったし、むしろそれがポップスの意図でもある。なるべくチープにして簡単にして、どれもが同じようなサウンドになるようにする。感情がこもっていない」と発言しており、「人が楽器を演奏しているのを聴きたいんだ。シンセサイザーで作られた偽りの音楽を聴くのは好きじゃないし、エレベーターに乗ったときに流れてるような音楽だ。今ではそれが音楽の基準なんだけどね」と、打ち込みではなく人が演奏している音楽を聴きたいと語った。
また、先日ミック・ジャガーがCBC Newsに出演した際は「キースはZoomなども使用していないから、Zoom上で一緒に曲を作ることもできない」とキース・リチャーズが現代のテクノロジーを使わないことを明かしていた。
キース・リチャーズが“音楽的”ではないと批判したラップだが、逆にラップの音楽的な要素や素晴らしさを語るアーティストも多く、タイラー・ザ・クリエイターは以前「ラッパーは言葉を使うのが上手いし、リズムを使うのも上手い。リズムのポケットも理解している。私たちは言葉でグルーヴと流れを作る方法を知っている。私たちは言葉と音楽でストーリーを伝えることができる」と語っている。