2023.08.31 15:30
Credit:Myles Hendrik
2023.08.31 15:30
ザ・キルズが、6枚目のスタジオアルバム『God Games』を10月27日(金)に世界同時リリースすることを発表した。
2000年代初頭に起こった世界的なロックンロール・リヴァイヴァルの中で、ストロークスやリバティーンズなどと同時期に登場し、アークティック・モンキーズ、フランツ・フェルナンドらとともに〈Domino〉を代表するバンドとして21世紀のロックを再定義したザ・キルズ。2003年の『Keep On Your Mean Side』、2005年の『No Wow』などで数億回におよぶストリーミング再生数を記録し、2020年にはBサイドとレア音源を集めたコンピレーション作品『Little Bastards』をリリースした。
新アルバム『God Games』には、アリソン・モシャートとジェイミー・ヒンスの二人がその魅惑的な威厳を保ちつつ、催眠的かつ推進力のある新たなサウンドを完成させた12曲が収録。アリソンの全身全霊を込めたヴォーカルと、ジェイミーのギロチンのような切れ味滑らかなギターが織り成すコール・アンド・レスポンスが中心となっており、二人のシグネチャー・サウンドの境界を広げるために新たな視点から作り上げたという。今作では初めてピアノを中心に作曲し、革新的なエレクトロニック・サウンドとブラスのテクスチャー、精密なプロダクション、深く人間的な歌詞が特別な魅力を加えている。
そして収録曲の「LA Hex」と「My Girls My Girls」ではコンプトン・キッズ・クラブ合唱団もフィーチャー。2002年にザ・キルズにとって初めてのサウンドマンを務め、その後アカデミー賞とグラミー賞も受賞したトップ・プロデューサーのポール・エプワースと共に、2019年に古い教会で作曲の為にキャンプを行ったという。
本アルバムの国内盤CDにはボーナストラックが追加収録され、解説書と歌詞対訳が封入される。LPは通常盤(ブラック・ヴァイナル)に加え、限定盤(ブームスラング・グリーン・ヴァイナル)、タワーレコード限定盤(オペーク・ピンク・ヴァイナル)の3形態で、国内盤CDはTシャツ付きセットの発売も予定されている。
また、先月2曲同時でリリースされた7年ぶりの新曲「New York」と「LA Hex」に続き、今回のアルバムの発表に合わせてリードシングル「103」が新たに解禁された。「New York」は病みつきになるようなギター・リフとモシャートの象徴的な歌声で、ザ・キルズらしさが爆発した一曲だったのに対し、「LA Hex」ではグリッチを効かせた魅惑的なビートに歪んだトランペットを重ね、新たなサウンドを追求する姿勢を示した。新曲のタイトル「103」は華氏103度を意味し、ダークで捻くれたラブソングというレンズを通して、生きることすら困難になった残酷な現実世界について歌っている。MVの撮影は著名なロック/ファッション写真家であるスティーヴン・セブリングのスタジオで行われた。