2023.08.28 19:15
Dean Parks Breaks Down His Most Iconic Guitar Parts
2023.08.28 19:15
スティーヴィー・ワンダー、エリック・クラプトン、スティーリー・ダン、マイケル・ジャクソンなどの作品でギターを弾いたベテランスタジオミュージシャンのディーン・パークス。数々の名作でギターを担当してきた彼が、エフェクトペダルメーカーのVertex Effectsが先日YouTubeで公開した動画にて、スティーヴィー・ワンダーとのスタジオセッションについて語った。
1976年にリリースされたスティーヴィー・ワンダーの名アルバム『Songs In A Key Of Life(キー・オブ・ライフ)』の「As (永遠の誓い)」でギターを弾いたディーン・パークによると、スティーヴィーは1テイクでレコーディングすることにこだわっていたようだ。
「モータウンのベン・バレットから電話がきて、深夜か夜の23時ぐらいにロサンゼルスのクリスタルサウンドスタジオに来れるか?って訊かれたんだ。スタジオに行ったらスティーヴィー・ワンダーはまだ着いてなくて、“As”は既にほぼ完成していた。ハービー・ハンコックのソロもレコーディング済みだった。なんで彼がアコースティックギターを追加したかったのかは分からなかったけど、ギターを弾いてほしいとのことだった。
スティーヴィーが到着するまで数時間待って、彼は深夜1時ぐらいに着いた。コード譜はあったけど、他に弾き方などについて特に指定もなかったから、多分アルペジオを弾いたと思う。レコーディングし始めて5分45秒が経ったタイミングで、スティーヴィーに“ソロを弾いてくれ!”って頼まれたから、そのままレコーディングを止めずに同じトラックでソロを弾いた。12弦ギターに6弦のみを張った状態の、まるで野球のバットのようなギターでハービー・ハンコックと一緒にソロを弾いたんだ(笑)。他のテイクは録らず、その1テイクのみでレコーディングは終わった」
また、彼はスティーヴィー・ワンダーの『Innervisions』に収録されている「Visions」のレコーディングに参加した際にも、同じように1テイクしかレコーディングをしなかったようで、「チューニングをしなおして、もう一回録りたかったけど、スティーヴィーは最初のテイクが一番良いと考えている人だった」と、スティーヴィーから学んだことも紹介している。