By Photo by Krousky Peutebatre Pictures, CC BY-SA 4.0
2023.08.02 19:10
スラッシュメタルのビッグ・4の一角として君臨し、そのアグレッシヴな音楽性で人気を博してきたスレイヤー。アイコニックなドラマーとして評価されている元スレイヤーのデイヴ・ロンバードが、“速い”音楽と出会ったときのことを語った。
New Noise Magazineの最新インタビューによると、イヴ・ロンバードは10代の頃にパンクミュージックのエネルギーに魅了されたという。
「当時は、スピードという要素は怒りや攻撃性に結びつけられていた。パンクミュージックは典型的なロックとは全く違うテンポを持っていた。ロックを聴いて育ち、13歳、14歳、15歳という年齢になると、もちろんそのエネルギーを求めるんだ。なんでかわからないけど、パンクだったり、ラジオで流れてるような曲よりも少しテンポが早い尖った曲に魅了された」
また、彼は2013年に亡くなったスレイヤーのギタリスト、ジェフ・ハンネマンがきっかけでパンクミュージックを聴きはじめたようだ。
「最初にパンクミュージックを聴いたのは、ジェフ・ハンネマンのおかげだ。彼は俺のドアを開き、様々なレコードを紹介してくれた。とてもエネルギーに溢れていた。まるでアドレナリンを注射されたかのような感覚だった。今でもそのような感覚になる。妻と夕飯を作っているとき、パンクのアルバムを流すんだ。そしたらすぐに頭が動いてヘドバンを始める。手から汗が出て、飛び跳ねるんだ。今でもそうなる。
でも“South Of Heaven”や、“Seasons In The Abyss”ぐらいから、他の方法で表現をしたいという思いが芽生えていた。メタル以外の音楽ばかり聴いていたから、スレイヤーは最適な場ではなかった。心のなかでは、他のスタイルで冒険したいという気持ちがあった」