原作は1億5000万PV越えのノンフィクション連載
趣里がWOWOWドラマ初主演、女性の貧困問題と向き合う『東京貧困女子。』今秋スタート
2023.06.21 15:00
2023.06.21 15:00
今日本で拡大している社会問題の現状を描く連続ドラマW-30『東京貧困女子。-貧困なんて他人事だと思ってた-』が、今年秋にWOWOWにて放送・配信されることが決定した。
本作は、経済誌の契約編集者である主人公・雁矢摩子が貧困女性たちの現実を取材しながら、自らの目線や体感を通して社会の矛盾や貧困問題の巧妙な仕組みを浮き彫りにしていくノンフィクションを題材にした物語。原作の『東京貧困女子。彼女たちはなぜ躓いたのか』(東洋経済新報社刊)は、1億5000万PV突破した東洋経済オンラインの人気連載を書籍化したもので「Yahoo!ニュース本屋大賞 2019年ノンフィクション本大賞」にもノミネートされた。
主人公・雁矢摩子を演じるのは、2018年の主演映画『生きているだけで、愛。』で第42回日本アカデミー賞新人俳優賞などを受賞し、2023年後期のNHK連続テレビ小説『ブギウギ』のヒロインの座を射止めるなど今勢いのある女優・趣里。本作がWOWOWドラマ初出演にして初主演となる彼女が、実際に存在する現実と向き合い、摩子という役を通して世の中に伝えるという難しい役どころに挑戦する。
監督は『アンラッキーガール』『JOKER × FACE』の青木達也と『教場』プロデューサーの遠藤光貴の2名が担当し、脚本は『ここは今から倫理です。』などを手掛ける高羽彩が務める。実際に貧困問題に取り組む活動家らにも取材し、新宿・歌舞伎町でも撮影を行うなど、令和の“貧困”の現実をリアルに描く。
雁矢摩子役・趣里 コメント
「東京貧困女子。」を初めて読んだ時、「知らない」じゃ済まされず、摩子という役を通して何かをしなければ、と本能的に感じました。とても難しいテーマでしたが、素敵なキャストの皆様と、丁寧に時間を過ごせた気がしています。私自身、心に留めておかなければいけない現実と、これからも向き合っていきたいと思います。同時に、ドラマとして楽しんでいただけたら嬉しいです。どうぞよろしくお願い致します。
原作・中村淳彦 コメント
「東京貧困女子。」は高校時代から知り合いで、でも会話をしたことのない同級生の女性からの電話からはじまっています。「明日から転職するの。非正規だけどね。ねえ、貧困女性の取材をやらない?」と、知り合って30年近くが経って初めて話して連載がはじまりました。ある取材の帰り、彼女の手首に古いリストカット痕が見えた。傷跡を指して 話しかけると、離婚して精神状態が穏やかでなかったこと、原因は自分だったこと、正規職に一度も就けなかったこと、ずっと未来が見えなくて不安だったことを語りだした。東京という大都市でもがく貧困女性たちに自己投影していたことを理解した。そんな彼女がモデルとなった摩子を、いまを輝く趣里さんが演じて「東京貧困女子。」がドラマ化です。生きづらい彼女たちの現実が一人でも多くに伝わることを願っています!