2023.05.24 12:00
©2023映画「水は海に向かって流れる」製作委員会 ©田島列島/講談社
2023.05.24 12:00
6月9日(金)より全国公開される映画『水は海に向かって流れる』から、広瀬すず演じる主人公たちが住むシェアハウスでのシーンが公開された。
広瀬演じる26歳のOL・榊さんと大西利空演じる高校生の直達を中心に、曲者揃いのシェアハウスの日常を描く本作。監督は『そして、バトンは渡された』などを手掛けた前田哲が務める。そしてスピッツが本作のために書き下ろした主題歌「ときめきpart1」が登場人物たちの心情に寄り添い、物語を一層彩る。
初解禁の食卓シーンを切り取った本映像は、直達が榊さんに連れられ、初めてシェアハウスにやって来たシーンから始まる。榊さんはぶっきらぼうに「座って待ってて」と直達に言いながら、慣れた手つきで玉ねぎを切り、鍋に麺つゆ、玉ねぎ、最高級の和牛を大胆に投入して煮込み、さっと牛丼を振る舞う。この牛丼は、シェアハウスの住人たちの間では榊さんが振る舞う定番の“おもてなし料理”として知られており、アメリカ先住民の言葉を借りて“ポトラッチ丼”(ポトラッチ:先住民の言葉で「贈り物」の意)という愛称が付けられている。
シェアハウスに足を踏み入れたばかりで緊張気味だった直達だが、ポトラッチ丼を食べて思わず「うまっ!」と言葉を漏らし、榊さんがいることを一瞬忘れるほど夢中になる。ふと我に返り「おいしいです。この牛丼。この肉最高です」と榊さんに言うと「そう、あ、牛からは育ててないけど」とクールに言い放つ、クスっと笑えるシーンが切り取られている。本作ではポトラッチ丼以外にも、生卵入りカレーやギガ盛りポテトサラダなど、いつも感情を表に出さない榊さんがその時々感情をぶつけて作る料理がたくさん登場する。