2023.05.22 20:00
Ice Cube Reveals the Truth About Hollywood, Straight Out of Compton & His Relationship with Dr. Dre
2023.05.22 20:00
オアシスの再結成を望むファンがAI技術でリアム・ギャラガーの声を再現した架空のアルバム『Aisis』が話題になったり、〈ユニバーサル・ミュージック〉がAIによって生成されたザ・ウィークエンドとドレイクの偽の楽曲の販売停止を申し入れたり、毎日のように音楽におけるAI技術が話題になっている。様々なアーティストがAI技術に対する意見を述べており、今最も注目されているトピックの一つだが、西海岸のレジェンドであるアイス・キューブが無断で声を生成することを批判した。
N.W.A.のメンバーとしてだけではなく、ソロアーティストや俳優としても活躍するアイス・キューブは、先日ポッドキャスト「Full Send」にて「AIによって生成されたドレイクとザ・ウィークエンド曲を聴いたか?」という質問に、「AIによるドレイクの曲なんて聴きたくない。あんな偽りのもの聴きたくない。彼はあの曲を作ったやつを訴えるべきだ」と答えている。
また、「次に生成されるのはあなたの声かもしれないよ」と訊かれた際には「そうだな。俺はそんなやつも、それが聴けるプラットフォームも訴えてやる。あれはサンプリングのようなものだ。金を払わずに人のオリジナルな声を操作したり、生成するのは駄目なんだ」と、サンプリングを例として挙げなら批判した。
ヒップホップ業界でAI技術に批判的な意見を持っているのはアイス・キューブだけではなく、ブラック・アイド・ピーズのウィル・アイ・アムも、AI技術が詐欺に利用されている現状を説明しつつ「これは急いで対応しないといけない。顔や声も所有物だ。自分で作った楽曲の権利は自分で持てるのに、自分の顔や声に対する所有権はないのか?テクノロジーは素晴らしいけど、素晴らしいものにはルールと秩序が必要になってくる」と語っていた。