「使命感を感じた」出演の裏側を明かすコメントも
役所広司が原発の暴走阻止に死力を尽くすリーダーを熱演、Netflix『THE DAYS』場面写真解禁
2023.05.20 12:00
2023.05.20 12:00
6月1日(木)よりNetflixで世界配信されるNetflixシリーズ『THE DAYS』から主演・役所広司の場面写真とコメントが到着した。
全8話からなる本作は入念なリサーチに基づき、東日本大震災での福島第一原子力発電所の事故を3つの異なる視点から捉えた重層的なドラマ。人類史上未曾有の危機、原発はなぜ暴走したのか。「あの日、あの場所で何があったのか」を政府、会社組織、そして原発所内で事故に対峙する者たち、それぞれの視点から描いた実話に基づく物語となっている。企画・脚本・プロデュースは増本淳。⻄浦正記と中田秀夫がダブル監督を務める。
2011年3月11日、福島に押し寄せた津波によって未曾有の危機「福島第一原発事故」が発生。福島第一原発所長・吉田は、死を覚悟しながらも免震重要棟の緊急対策室で混乱した現場を指揮する。解禁された5枚の場面写真では、現場の緊迫感が伝わる彼を捉えている。政府や本店からの錯綜する指示に翻弄され、タイムリミットにも追われた最前線の現場で原子炉の暴走を阻止するために死力を尽くす吉田。対策本部で携帯電話からの報告を受けとめ、深刻な表情で考え込んでいるカットや、スタッフたちが集まる中で「本部長」というゼッケンを着ける姿、刻一刻と変わる原子炉の状況を記したホワイトボードの前で本部長の右腕でとして対策に当たる5号機副長(音尾琢真)と自衛隊員(高橋和也)から報告を受けている姿も。緊急対策室の窓越しに“原子炉建屋爆発”を目にした吉田の驚愕の表情も初解禁されている。
事故当時の福島第一原発所長をモデルにした主人公を演じる役所は、全電源喪失、4基の原子炉の暴走というチェルノブイリさえ経験しなかった未曾有の危機に対峙する現場リーダーの信念、焦燥感、責任の重さを、多面的かつ人間味豊かに体現した。彼は「実際に起こった大事故で、けがをした方、亡くなった方、故郷をなくした方がいらっしゃる中、しかも、事故の収束の目処も立っていない中でドラマ化して大丈夫だろうかという不安はありました」とオファーを受けたときにはためらったと率直に語る。「しかし、脚本も手掛けたプロデューサーから『あの日、あの時、何が起きていたのかを丁寧に描いて、世界中の人に伝えるべきではないか』『これからも廃炉に向けて世界中が注目するだろうから、描き続けたい』との思いを伺って、是非、参加したいと思いました」と、この事故は終わってたわけではなく、今も続いている事実を忠実に伝えたいというプロデューサーたちの思いに共感し出演を決めたという。
吉田を演じるにあたり、役所は「原作を始め、いろんな本、資料を頂き、吉田所長の実際の映像、声を見聞きしながら、あの状況下でどんな心の状態だったのかを感じることから始めました。描かれるのは1週間くらいの話ですが、その間、吉田所長たちはちゃんとした食事もできなかっただろうと思い、ラストに向けて徐々に体重を落としました。俳優にできることといったらそれくらいですから」と準備を進めた。さらには「撮影しながら、おそらく吉田所長は常に社員たちの無事と、恐ろしい状況の中で自分がもう駄目だといった振る舞いや表情は見せてはいけないということを意識していたんじゃないか、吉田所長が諦めた雰囲気を出したらみんなの士気がさがる、ということを考え、ドラマの中のリーダーとしてそういう部分は意識しようと思いました」と、どんな困難に直面しても揺るぐことのないリーダーとしての役割を果たし、同時に「座長」という役割も全うした。