©「渇水」製作委員会
2023.05.19 12:00
6月2日(金)より全国公開される生田斗真主演映画『渇水』から、新たな場面写真が公開された。
原作は1990年に第70回文學界新人賞受賞、第103回芥川賞候補となり注目を浴びた河林満による同名小説。生の哀しみを鮮烈に描いた名篇が、『孤狼の血』シリーズ(2018年、2021年)などで知られる白石和彌監督初のプロデュースにより刊行から30年の時を経て映画化される。
本作で監督を務めるのは、相米慎二、市川準、阪本順治、森田芳光、宮藤官九郎ら錚々たる監督作品で助監督としてキャリアを重ねた髙橋正弥。主人公の岩切俊作を生田斗真が演じ、門脇麦、磯村勇斗、尾野真千子ら実力派俳優が脇を固める。
今回公開された場面写真では、岩切が巨大な滝の前で佇むシーンが切り取られている。水道料金の滞納者の「水を止める」という仕事をしている岩切が、この力強い“水”の力を目の当たりにすることで何かが起きる。
髙橋監督は「スタッフには、水が勢いよく大量に落ちてくる高さのある滝で、周りの木々に光が差し込んで、岩切の心象風景を表現できるような場所を探してほしいと難題を出しました。水とは何だろうと観る人に考えてもらう、重要なシーンでもありましたので」と“滝”へのこだわりと話す。『渇水』という作品ながら雨続きの撮影だったが、 “晴れ男”の白石和彌企画プロデューサーが新型コロナウイルスの療養明けで現場に顔を出すことができ、ようやく晴れ間が出たことで作品のハイライトとなる本シーンが出来上がったとのこと。