レア・セドゥらが織りなすアート・パフォーマンス
D・クローネンバーグ監督の真骨頂『クライムズ・オブ・ザ・フューチャー』予告公開
2023.05.09 18:00
© Serendipity Point Films 2021© 2022 SPF (CRIMES) PRODUCTIONS INC. AND ARGONAUTS CRIMES PRODUCTIONS S.A.
2023.05.09 18:00
8月18日(金)より全国公開されるデヴィッド・クローネンバーグ監督最新作『クライムズ・オブ・ザ・フューチャー』から予告編が公開された。
『クラッシュ』『イグジステンズ』『ヒストリー・オブ・バイオレンス』など数々の受賞歴と共に物議を醸してきた映画作家のクローネンバーグ。製作に20年以上を費やした最新作のテーマは「人類の進化についての黙想」。第75回カンヌ国際映画祭コンペティション部門に出品され、退出者が続出した賛否両論の問題作と言われている。
主演は『グリーンブック』のヴィゴ・モーテンセン。自身のカラダから臓器を生み出すアーティスト・ソールを演じ、パートナーのカプリースに『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』のレア・セドゥ、二人を監視する政府機関のティムリンに『スペンサー ダイアナの決意』のクリステン・スチュワートという豪華キャストが揃った。
そう遠くない未来。人工的な環境に適応するよう進化し続けた人類は、生物学的構造の変容を遂げ、痛みの感覚も消えた。“加速進化症候群”のアーティスト・ソールが体内に生み出す新たな臓器に、パートナーのカプリースがタトゥーを施し摘出するショーは、チケットが完売するほど人気を呼んでいた。しかし政府は、人類の誤った進化と暴走を監視するため“臓器登録所”を設立。特にソールには強い関心を持っていた。そんな彼のもとに、生前プラスチックを食べていたという遺体が持ち込まれる。
解禁された予告編では、モーテンセン演じるソールの衝撃的なパフォーマンスの様子が映し出されている。“加速進化症候群”で体内で新たな臓器が生み出される彼は、パートナーのカプリースとともに臓器にタトゥーを施し摘出するショーを披露し、世間の注目の的になっていた。映像ではソールが特殊な装置に横たわり、体にメスが入れられる過激な姿や、妖艶なカプリース(レア・セドゥ)やティムリン(クリステン・スチュワート)、そして全身に耳のあるダンサーが踊る姿が鮮烈な映像で描かれている。